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中国経済の安定的発展傾向は変わらない
  ·   2018-06-20  ·  ソース:北京週報
タグ: 中国経済;GDP;経済
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中国経済は年初以来「穏中向好」(安定の中で良好な方向へ向かう)の状態が続いており、質の高い発展に向けて良好な滑り出しを見せた。国家発展改革委員会マクロ経済研究院情勢室主任の杜飛輪氏は、「様々な側面から見て、中国経済はより安定し、より力強く、より調和のとれた発展情勢を見せている」との見解を示している。

マクロ的に見ると、主要経済指標は「走穏向好」(安定し、良好な方向へ向かう)であり、「穏中有進」(安定の中で進歩する)の基盤は絶えず強化され、発展の安定性がさらに強くなりつつある。経済成長は全体的に安定し、GDP成長率は11四半期連続で6.7~6.9%の間を維持した。農産物供給の充足は価格の基本的安定のための条件となり、工業品とサービス分野の新規価格上昇要因は少なく、重要なコモディティの末端需要は相対的に安定し、全体的な価格水準は安定した制御可能な範囲を保っている。創業・革新による雇用促進は引き続き良い方向に向かっており、5月の全国都市部調査失業率は4.8%で、前月比・前年同期比ともに0.1ポイント下がった。世界貿易は総じて引き続き旺盛で、中国の輸出は増加傾向を維持し、1~5月の物品貿易黒字は31%大幅縮小した。人民元為替レートは小幅に値上がりし、外貨準備規模は全体的に安定したものとなった。

ミクロ的に見ると、市場予測が引き続き改善され、発展の持続可能性がさらに強まりつつある。企業の経済効果・利益は引き続き良い方向へ向かい、住民所得は引き続き成長し、消費者の確信がさらに高まった。社会全体の消費電力、鉄道貨物輸送量など実物指標は引き続き増加傾向を維持した。これらはいずれも企業の拡張原動力の強さを反映している。

リスクから見ると、経済の安定的運営を阻害するリスクが徐々に明らかになり、影響が表に出る中で効果的に管理・制御され、外部からの衝撃を防ぎ止める能力がさらに強くなりつつある。重点業界の生産能力過剰の矛盾は緩和され、需給のマッチ度は向上し、需給関係は引き続き動的平衡と好循環の方向に向かっている。第1四半期の工業生産能力稼働率は76.5%で、前年同期比で0.7ポイント上がり、ここ数年の高いレベルを維持した。不動産市場景気は上昇し、金融市場運営は全体として安定的で秩序立っており、システミックリスクを引き起こすような条件は見られない。

趨勢から見ると、良好なファンダメンタルズに加えて有利な政策環境が、経済の「穏中向好」な発展を力強く支えるだろう。供給側(サプライサイド)構造性改革は加も減も両方重視し、改革の制度供給と改革の協調性、一体性をより重視する一方で、内需拡大と構造調整を結びつけ、汚染対策や精確な貧困撲滅、農村振興などの分野で脆弱部分補強投資の供給構造最適化に対する決定的作用がより際立っている。交通・通信、教育・文化・娯楽、医療・保健など改善型やサービス型の消費が引き続き消費の基礎的作用強化の助けとなるだろう。全方位的な対外開放レベル向上は、越境ECや市場買い付けなど取引新業態の発展加速も促し、新興市場と「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)関係国に対する中国の輸出が引き続き増加することが見込まれる。

「中国経済の『穏中向好』な発展情勢は変わらない」。杜飛輪氏はこう述べ、次のような味方を示した。「現在、中国経済の良好なファンダメンタルズは変わっておらず、しかも経済に安定成長を維持する巨大な潜在力と堅固な基盤がある。動的平衡を保って発展しつつ前進していくことが依然として中国経済発展の主旋律である」。

「北京週報日本語版」2018年6月20日

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