南中国海の航行の自由の問題について、王部長は次のような考えを示した。「南中国海最大の沿岸国である中国は、南中国海の航行の自由が守られることを最も願っている。実際、中国と地域諸国の共同の努力により、南中国海は世界で最も安全かつ自由な航路の1つになっている」。同時に王部長は、「航行の自由と自由の濫用とは違う。南中国海とアジアを乱そうとする者がいれば、中国はこれを承知しない。地域の圧倒的多数の国も許さないだろう」と注意を喚起した。
数日前、全人代の傅瑩報道官は外国メディアが言うところの「南中国海軍事化」問題について、外国メディア記者の質問にこう答えた。「中国の南沙諸島での島嶼や岩礁拡張は必要なものだ。こうした島嶼や岩礁は大陸からかなり離れており、自前の防御能力を持たなければならない。しかし防御能力を持ったからといって軍事化と言うことはできない」。
中国は南沙諸島で必要な防御目的の設備を建設しているが、実のところは民間用設備のほうが多い。これは国際社会に向けて公共財を提供するためのものだ。王部長は、「こうした設備が竣工し、条件が備った際には、国内外の記者を招いてこれらの島礁を取材してもらうことも検討する」と述べた。 (カメラ・本誌記者魏尭)
「北京週報日本語版」2016年3月8日