ホーム >> 記者会見 >> 本文 |
王毅外交部長「本筋から外れた仲裁には付き合えない」
|
· 2016-03-08 · 北京週報 |
タグ: 南中国海;全人代;政治 | 印刷 |
「中国政府が南中国海仲裁案を受け入れないのは、完全に合法的な権利行使だ」。中国外交部の王毅部長は3月8日、「中国の外交政策と対外関係」などについて記者の質問に答えた際、このように述べた。
当日の記者会見で、米CNNの記者が王毅部長に「中国はハーグの常設仲裁裁判所の南中国海紛争に対する判決にどう対応するか」と質問した。その際この記者は、「フィリピンが常設仲裁裁判所に対し中国を相手に申し立てていた南中国海紛争関連訴訟の判決が、5月に言い渡されると見られている。裁判所はフィリピンの申し立てを支持し、フィリピンに有利な判決を出すというのが大多数の専門家の判断だ」と述べた。
これに対し王毅部長は、「中国政府は2006年に『国連海洋法条約』第298条で与えられた権利に基づいて強制的仲裁の適用を排除する政府声明を出している。実際、世界で同様の声明を出している国はほかに30数カ国ある。法的見地から見ると、これらの強制的仲裁適用排除声明は条約が切り離すことのできない構成部分となっており、当然各方面から尊重されるべきだ」との考えを示した。
王部長はさらに次のように述べた。「フィリピンのやり方は非合法で、信用を重んじず、道理にかなっていない。中国とフィリピンの2国間協議でなされた合意事項を守らず、『南中国海行動宣言』の規定に違反しているだけでなく、仲裁申し立ては当事者間協議を踏まえるべきという国際社会の慣例にも反している。フィリピンの独断専行は、明らかに裏でそそのかされ、政治操作されたものだ」。
「このような本筋から外れて意味合いが変わった『仲裁』に、中国はお付き合いできない」。中国外交部長の態度は非常にはっきりしたものだった。
2次のページへ |
|
|