国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は祝電で、「現在、世界で毎年肥沃な土地1200万ヘクタールが消失している。中国の領土の10分の1に当たる面積。それにより、食糧不足や水不足が起こり、気候の変化に対応する抵抗力も低下している」とのメッセージを伝え、「このような背景の下、中国の変化、特にクブチ砂漠の変化は、顕著になっている。中国はエコパートナーシッププログラムに参加し、政府と私営機関が協力して、砂漠化や砂嵐の防止に努め、国民が貧困から脱却できるようサポートしている」と強調した。
バローゾ氏は講演の中で、「砂漠化は環境問題であるほか、経済問題、社会問題でもある。また、政治問題、安全問題につながる可能性もある。欧洲では今のところ砂漠化している地域はないが、アフリカの環境問題や貧困、武力衝突などの影響を受けている。多くのアフリカ人が違法に、欧洲へと移動している。砂漠化という問題には解決策があるはず。クブチがその成功例。中国とEUの気候をめぐる政策は一致に向かっている。中国の習近平国家主席が打ち出している『1ベルト、1ロード』(シルクロード 経済ベルト、21世紀海上シルクロード)は、環境保護を念頭に入れた構想。エコ型のシルクロードを通して、エコ型の発展をサポートしなければならない」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年7月30日