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感動でつながり前進する
王衆一  ·   2021-07-30  ·  ソース:人民中国
タグ: 東京五輪;オリンピック;中日交流
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大工の鉢巻きや作業着の青と白の模様は、江戸時代の日本の庶民の服によく見られる柄で、日本文化における共同体意識を反映した。これをインスピレーションとして、「末広」という扇子の要素を溶け込ませ、東京オリンピックの二つのテーマを象徴するエンブレムがデザインされた。子どもたちが押し動かして、会場の巨大な積み木がエンブレムの形に並べられた。会場上空では、1824台のドローンが同じく巨大なエンブレムを作り、人類が家族であることを象徴する水晶のような青い地球に変化し、さまざまな肌の色の歌手が歌うジョンレノンの『イマジン』と呼応し合った。江戸の町人の大工からドローンによる地球のパズルまでの展開は、明治以降の日本の論争のある歴史を飛び越えたと同時に、セレモニーの上演時間を短縮することにもなった。これは北京、ピョンチャン、ロンドン、ソチなどの開幕式において、本国の歴史について行われた詳細な説明とは対照的だった。 

今回の開幕式では女性の要素がこれまでになく強調された。国旗掲揚と選手入場時の男女の旗手や、選手審判コーチが男女共に宣誓台に上がったことは、特に男女平等を強調していた。100歳の女性体操選手アグネスケレチの回顧映像は、100年のオリンピックが人種民族の平等から、今日の性別の平等を提唱する過程を経てきたことを示し、画面上に、米国の黒人選手ジェシーオーエンス、アフリカの裸足のランナーアベベビキラ、アジアの「飛人」劉翔らが登場し、最後、13歳の女性スケボー選手スカイブラウンにフォーカスを絞って、平等意識が更なる進歩を勝ち取ったということを示した。パフォーマンスのパートでは、江戸の女性棟梁や、「東京オリンピックコントロールセンター」の女性上司、市川海老蔵より注目を浴びたジャズピアニストの上原ひろみ、最後に聖火を点灯したテニスプレイヤーの大坂なおみなど、女性が自身の存在感を十分に示したことは、確かに「時代は変わった」と感じさせるものだった。 

このほか、今回のオリンピックのスローガンは、「より速く、より高く、より強く」にさらに「共に」を加えて、オリンピック精神の新たな発展を示し、人類共通の価値観に対する一歩進んだ追求を表した。1964年の東京オリンピックと2008年の北京オリンピック、その共通性は国家と民族の発展の自信を取り戻すというテーマだった。2021年の東京オリンピックは全人類による防疫というテーマに直面し、「共に」が極限の成績を求めることとは違う人類の新たな目標になった。これは世界の防災防疫の見守り合いと密接に呼応し、人類運命共同体という理念とも十分に合致し、北京冬季オリンピックと東京オリンピックのつながりにコネクターを残した。東京オリンピックの防疫のテーマと人類運命共同体をめぐる模索や経験は参考に値する。スポーツ競技とスポーツ精神を通じて、偏見と差別を克服し、多様な発展を尊重することは今日特に現実的な意義がある。オリンピックという「人類の祭典」を通じて、平等、包容、団結、尊重などの最大公約数を求めることは、まさに人類共通の価値観を目指すこと、および「一つの世界、一つの夢」をしっかり守ることを体現できるだろう。 

人民中国インターネット版 2021729 

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