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日本のグルメドラマが中国でも人気のジャンルになっているワケは?
  ·   2021-01-11  ·  ソース:人民網
タグ: ドラマ;グルメ;中日交流
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世界でも最も都市化が進んだ国の一つである日本の社会は、現代都市における精神的特徴やその問題を浮かび上がらせている。厚生労働省の報告によると、2007年以降、日本の人口は13年連続でマイナス成長となり、一人暮らしの人が増え、「孤独」が若者の生活において常態化している。

一人でできることはたくさんあるものの、日本の映画やドラマにおいて、多くの人は一人で美味しいものを食べることを選んでいる。日本人は、グルメをプライベートで楽しめることと見なしているようだ。「孤独のグルメ」というタイトルは、日本人のグルメに対する哲学を表している。多くの日本人にとっては、仕方なく「孤独」になってしまっているわけではなく、人生において自分で「孤独」を選んでいるのだ。

その他、現代都市における生活では強い孤独感を感じるため、一部の人は都市から離れるようになっている。社会学調査では、日本を含めて、都市化が非常に進んでいる国で、「逆城市化」が一つの流れになっている。東京や大阪、名古屋などの日本の主要都市では、20世紀末から何年も人口の流出が止まらない。都市での生活はサプライズや奇観に満ち、それに伴ってドキドキの体験ができるのとは違い、太陽が昇ると仕事を始め、沈むと家に帰る田園生活は、シンプルで、静かで、毎日同じことの繰り返しだ。しかし、そこにある親しい人間関係には、平穏さがあり、長年都市で住んでいる人の憧れとなっている。

日本ドラマ「凪のお暇」において、ヒロインの大島凪は、常に空気を読んで周囲に合わせて目立たず謙虚に振る舞っているにもかかわらず、人間関係においては「失敗者」となってしまう。同僚たちの陰口を知り、彼氏にも裏切られた彼女は、会社を辞め、家財を処分し都心から郊外へ転居、同僚や彼氏など全ての人間関係を断ち切って、アパートで一人暮らしを始める。そして、自分で簡素な料理を作り、少しずつ自分の心の声が聞こえるようになり、本当の自分を取り戻していく。

近年、日本のグルメドラマは、中国の若者の間で人気を集め、多くの人がそれを見て癒しを得て、小さな幸せを感じている。日本から海を隔てた向こうにある中国の多くの若者が、慌ただしい平日が終わった後に、日本ドラマを「おかず」にしながら、一人で夕食を楽しんでいる。それは、日本ドラマで描かれるグルメの哲学の実践でもあるかのようで、シンプルであるほど、癒しを感じ、一人で、美味しさをかみしめているのだ。(作者:行超)

(編集KN)

「人民網日本語版」2021年1月8日

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