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イラストで感染対策を 日本人看護師の香香さん
本誌記者・李一凡  ·   2020-02-25  ·  ソース:北京週報
タグ: 新型肺炎;イラスト;中日交流
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このほど、感染予防対策を紹介する手書きのイラストがネットで話題となっている。イラストでは、主人公のパンダが中日2カ国語で正しい手洗いの方法、マスクのつけ方などウイルスの感染を防ぐ方法を紹介している。可愛くて実用性もあるため、イラストは中日両国のネットユーザーから人気を集めている。

香香さんが描いた中国語のイラスト

イラストの作者は中日友好医院の日本人看護師である岩崎春香さんだ。名前の中に「香」の字があり、上野動物園で大人気のパンダの名前も「シャンシャン(香香)」であるため、岩崎さんは自分に「香香」というニックネームをつけ、パンダを主人公とするイラストを描き始めた。 

2018年の夏、国際協力機構 (JICA) 青年海外協力隊の隊員として、中国語の挨拶しかできなかった香香さんは北京に派遣された。「中国は日本の隣国ですが、中国について知らないことが多く、北京に日本と深い結びつきを持つ病院があるということも知りませんでした。友達に勧められ、両親も賛成したので、中日友好医院に行って、自分の五感で中国を感じたいと決めました」と香香さんは本誌記者に語った。

中日友好医院で働く日本人看護師の香香さん(右から二番目、写真=本人提供)

中日友好医院で、香香さんは国際部に配属された。「日本人患者の看護のほか、日本語を教えたり、中国人の同僚たちに日本の看護について紹介したりもしています」と香香さんは語る。仕事中、香香さんと中国の同僚との関係は和やかで、中国語のレベルもみるみるうちに向上した。仕事以外の日常生活においても、香香さんはすぐに北京での生活に慣れた。「中国では出かける時にスマホだけ持っていれば十分で、とても便利です。私は太極拳と撮影が好きで、週末はいつも太極拳の授業に通っていて、また各地の公園で写真を撮っています。北京での生活をすごく楽しんでいます」と香香さんは言う。

こうして1年半が経ったが、突如発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、香香さんの北京生活に影響をもたらした。新型肺炎に直面し、香香さんは中国でできるかぎりのことをしようと決めたが、一時帰国するよう要請されたので、日本に帰らざるを得なかった。「身体は遠く離れていても、心は中国の皆さんと共にあります。中国のために何かをしなくてはと考えたのです」。そうして香香さんはイラストの形で、より多くの中国人に感染を防ぐ方法を紹介すると決めた。

香香さんのプロフィール画像

感染対策のほか、香香さんは第一線で戦う医療関係者を応援するイラストを描き、自分のSNSでのプロフィール画像も「武漢加油(武漢頑張って)」に変えた。中日友好医院の同僚たちが続々と武漢に赴く姿を目にして、感動すると同時に、自ら進んで翻訳の仕事を担当し、第一線で起こった物語、中国の感染対策などを日本語に訳し、SNSで中国の新型肺炎の最新情報を発信している。「武漢にいる医療スタッフは誰もが英雄です。医療スタッフの一員として、同僚のみんなと一緒に頑張ります!」と香香さんは語る。 

事態収束後の予定について、香香さんは「中国に戻って働きたいです」と語った。春はまもなく訪れる。中国で香香さんと会える日も、そう遠くはないだろう。

「北京週報日本語版」2020年2月25日

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