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万全の感染予防対策でいち早く操業再開 政府と力を合わせて新型肺炎と戦うオムロン大連
本誌記者・李一凡  ·   2020-02-28  ·  ソース:北京週報
タグ: 新型肺炎;操業再開;経済
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2月4日、新型コロナウイルスによる肺炎の発生にも関わらず、オムロン(大連)有限公司の山近勤副総経理は予定通りに遼寧省大連に戻った。それまでに、オムロン大連の親会社であるオムロンヘルスケア(中国)有限公司は体温計1万台以上を武漢、大連など中国各地に寄贈したが、中国各地で体温計、ネブライザーなどに対す需要が高まり続けているため、生産と開発を担当するオムロン大連は1日も早く生産を再開するよう決めた。

感染を予防しながら生産再開の推進を

オムロン(大連)有限公司の山近勤副総経理(写真=オムロン提供)

各社員の安全を確保することは、生産再開を推進するための大前提だ。そのため、オムロン大連はまず社員の健康状況の管理や休暇中の行動範囲、家族や接触者などの状況をヒアリングし、社員の安全・健康管理のチェックを実行した。「予防・拡散防止対策としては、政府指示事項の徹底、工場内の消毒液の2時間ごとの定期散布、1日3回の体温測定、消毒液の設置、自動消毒散布装置の内製、完全隔離室の整備、食堂テーブルに隔離板の設置などできることは全て実行することを目標にして取組みました」と山近さんは本誌記者に語る。 

食堂の様子(写真=オムロン提供)

様々な感染予防対策を実施したものの、一番大きな問題点はやはりマスクの不足だった。マスクの品薄状態が続く中国では、数百人分のマスクを入手するのは決して容易ではない。「幸いなことに、大連市金普新区政府からマスク支給の支援がありました。まさに政府と企業が一体となって目指す生産再開・生産継続への政府の力強い支援に対して、改めて感謝と御礼を申し上げます」と山近さんは語る。 

企業の努力と政府の協力のもとで、オムロン大連は2月3日から操業を再開し、約230名の社員は優先的に体温計、ネブライザー、酸素発生器の生産を開始した。さらに2月10日には、出勤した社員の数は全社約85%を占める1340名に達した。オムロン大連の製品は、今中国各地に搬送され、人々の安全を守るため、さらに命を救うために大きな役割を果たしている。「オムロン大連の目標は『中国人民の健康ですこやかな生活への貢献』です。全社員の献身的な努力で工場が無事に稼働している光景には涙が出る思いです。生産継続のためには、工場内で感染者を出さないことが絶対条件ですので、これからも政府の措置と連携して、感染防止対策を実行していきます」と山近さんは語る。

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