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懐かしい気持ちにさせてくれる写真家・秋山亮二さんの写真集「中国の子供達」
  ·   2019-06-04  ·  ソース:人民網
タグ: 子供;写真;中日交流
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学校の「目の体操」の時間にこっそり目を開けている女の子をとらえたこの写真は、日本の写真家・秋山亮二さん(77)の作品だ。秋山さんの作品は1980年代の子供の頃にタイムスリップしたかのような気分にさせられるシーンを捉えている。新華社が報じた。

「中国の子供達は、どうしてこんなに元気いっぱいなんだろう」

「あの時の子供たちは、今はもう立派な大人になっているでしょう」と語る秋山さんは1980年代初めに中国を5度訪問し、中国の子供の笑顔を捉えた写真約8000枚を撮影した。そして、その中から選んだ116枚を写真集「中国の子供達」に収録した。

「中国の子供達」は1983年に中国と日本で出版され、今年の「国際子供の日」である6月1日に中国で復刻版が発売された。

中国の子供を撮りたいと思ったきっかけについて、秋山さんは、「少し申し訳ない感じがするのだが、実はカレンダーを作るために、中国に行って子供の写真を撮って来るようにと会社に言われた」と恥ずかしそうに話した。

1982年初めから、プロの写真家である秋山さんは北京や上海、広州といった中国の主な大都市のほか、南は海南島から、北は内蒙古(内モンゴル)自治区や新疆維吾爾(ウイグル)自治区まで足を運んだ。1980年代初めにそのような旅をすることは、実はかなり「贅沢」なことだった。

秋山さんは中国語が全く話せなかったものの、中国で写真を撮ることに全く問題はなかったといい、「写真に言葉はいらない。現場に行って、撮りたいと思う人がいればシャッターを切る、ただそれだけだ」と話す。

秋山さんの娘は、「当時、日本から中国に行くチャンスというのはとても得難いものだったし、そ毎回の滞在期間はとても長かった。帰ってくると、撮影機材が入った箱の中には、海軍の帽子や中山服、金華ハムなどが入っていた」と振り返る。

「一期一会」

写真を撮影するために中国を行った時、東京でプロの写真家として働いていた秋山さんは42歳で、息子と娘をもつ二児父だった。

秋山さんは早稲田大学文学部を卒業後、AP通信と朝日新聞社写真部を経て、フリーの写真家になった。秋山さんの作品はニューヨーク近代美術館や東京都写真美術館、宮城県美術館、呉市立美術館などにも収蔵されている。

「『茶経』を読んでいた時に、『一期一会』という言葉を見た。日本語でもよく使われる言葉で、人との出会いは一生に一度で、大切にしなければならないという意味。中国で写真を撮るというのも『一期一会』で、貴重な機会を大切にして撮影しなければならないと思っていた」と秋山さん。

「僕は人を撮るのが好き。街で散歩している人や遊んでいる人など。子供なら、日本の子供であっても、世界のどこの国の子供であっても、未来を背負っている存在。だから真剣に向き合わなければならない。必ずしも子供のために何かをするというわけではないが、写真家として、子供の姿をしっかりと写真に収めたかった」と秋山さん。

秋山さんは、「今のデジタルカメラはあまり好きではない。デジタルカメラで写真を撮るのは簡単すぎて、撮った後すぐに結果を見ることができる。もし、気に入らなかったら、撮り直すこともできる。それは、僕にとっては絶対許せないことだ」と話す。

そして、「武士道では、勝ち負けに向き合わなければならず、やり直しはできない。僕たち写真家にも、やり直しはきかず、チャンスは1回だけだ。光の加減をしっかりと調整し、周りの状況を把握して、被写体の1度限りの表情を撮影しなければならない」とする。

「中国の子供達」には、中国の子供が「中日の子供の友誼に万歳」と書かれた横断幕を持った写真が収録されている。それは、1982年の春に、8歳の子供2人が、「中日友好」をPRするために自ら毛筆で書いた文字だという。

秋山さんが最後に中国に行ったのはもう36年も前のことで、テレビを通して今の中国を見るたびに、中国の発展の速さに驚いているという。

そんな秋山さんは6月1日に、「中国の子供達」の復刻版発表会に出席するために上海に行くことになっている。秋山さんは、「上海に行ったら、『これは何、あれは何』とびっくりすることばかりだろう」と笑いながら語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年6月4日

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