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素顔の中国を見つめ続けて中日友好をライフワークに
星屋秀幸さんが語る文明交流の重要性 |
本誌記者 植野友和 · 2019-05-20 · ソース:北京週報 |
タグ: アジア文明対話大会;中日友好;中日交流 | 印刷 |
中日ビジネスそして民間交流を自身のライフワークに
固定観念に囚われず現地へ赴き、「中国の素顔」に触れてきた星屋さんは、中日ビジネスで多大な業績を収めてきた。その成功の要因は、中国の人々と同じ目線に立って交流し、共に分かち合おうとする互恵平等の精神にある。
「私がビジネスで長年関わってきた上海を含む長江デルタ地域は、中国で最も日本企業が多く進出している地域です。事業として皆さんウィンウィンの仕事をやっているからこそたくさんの企業が集積し、日本人も多く住んでいます。そこで認識しなければならないのは、我々は上海で仕事をさせていただいているから、その利益も得られるということです。ビジネスは必ずウィンウィンで、双方に利益がなければ成功は続かないんですね。そして、ただ利益を得るだけでお付き合いをしているだけなら、長続きするには少し心もとないのではないかと思っています。つまり、ビジネスの枠にとどまらない交流と相互理解がとても大事です」
そのような想いから、星屋さんは中日ビジネスに加えて、友好発展のための民間交流も自身のライフワークに据えている。
「今日の中国は発展と変化が非常に早く、日本人がついていけなくなるほどの勢いをみせています。その意味では、相互理解を深めるためのプラットフォームが民間レベルでも必要じゃないかと考えました。
また、2012年には両国の関係が緊張した時期がありました。隣国であればこそいろいろと意見が違って立場が違うのは当然のことなのですが、それを手をこまねいて見ているだけではなく、民間でできることがあるはずだとの想いから私が上海対外友好協会と立ち上げたのが、『上海白玉蘭会』です。上海では、貢献のあった外国人に栄誉賞として『白玉蘭奨』を毎年秋に授与しています。外国人の中では、日本人が最も多く受賞しています。その歴代の受賞者が年に一度集う民間交流のプラットフォームです。
ただ日本人だけが集まるのではなくて、中国の人たちも交えて両国の友好のために頑張っている同士で一緒にやろうと、そして思い出を懐かしく語るだけではなく未来の両国関係を担う若者に向けてのメッセージを出していきたいと考えています。
一昨年には中国の若者、特に基礎研究をやっている皆さんに夢を与える特別企画として、青色LEDの研究でノーベル賞を受賞した天野浩名古屋大学教授をお招きし、多数の上海の学生を相手に講演会を催しました。このように中国の若者が日本の人たちと直接交流する機会を設けることで、現代の中国の若者が日本人の素顔に触れ、日本への理解を深めてもらえたら、そしてかつて私が『いつか中国と触れ合う仕事をしたい』と思ったように、中国の若者が自分の将来を考える時に、日本へ行ってみようという人が増えてくれればという願いがあるのです」
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