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梅蘭芳の初訪日100周年を記念しシンポジウム開催
  ·   2019-01-28  ·  ソース:
タグ: 京劇;梅蘭芳;中日交流
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中国を代表する京劇の名優・梅蘭芳が初めて日本を訪れてから100年となるのを記念し、北京にある中国芸術研究院で26日、学術シンポジウムが開かれた。梅蘭芳記念館の屠珍名誉館長と劉禎館長、国際交流基金北京日本文化センターの高橋耕一郎所長、日本大使館の堤尚久文化広報公使など、中日両国から120人が集まった。

梅蘭芳(1894-1961)は、1919年、1924年、1956年の3度にわたり日本で公演を行ったほか、1930年の米国公演の際にも日本に立ち寄り、演劇界を初めとして各界と交流を深め、今も受け継がれている京劇と歌舞伎の交流など、両国の演劇交流の道を切り開いた象徴的な存在としても知られている。

劉禎館長は挨拶の中で、梅蘭芳が激動の時代をかいくぐって出国し、中国の伝統芸能である京劇を海外に広めたことの意義を高く評価し、「日本公演で成功を収めたからこそ、その後の米国、欧州公演につながり、京劇を初めとする中国の演劇が世界の演劇と対話や交流をする形が初めて確立された」と述べた。また劉館長は、梅蘭芳を無尽蔵の「富鉱」(産出量の多い鉱山)にたとえて、研究する意義を強調した。

シンポジウムでは、梅蘭芳記念館、北京外国語大学、中国人民大学、北京大学、清華大学、中国社会科学院、華南師範大学、北京戯曲評論学会及び日本の早稲田大学、桜美林大学の14人の学者が発表を行った。梅蘭芳の初訪日をめぐり、当時の社会や時代背景、中日両国の演劇交流、両国メディアの取り上げ方、東洋の美意識への目覚め、資料の整理の現状など、多様な視点でディスカッションが行われた。

また記念館は、梅蘭芳の100年前の足跡をたどる形で、東京、大阪、神戸などで3カ月にわたり記念展や学術シンポジウム、記念公演など、一連のイベントを行う予定とのことだ。

「中国国際放送局日本語版」2019年1月27日

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