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酒配達ボクサーから世界チャンピオンになった木村翔
  ·   2018-08-02  ·  ソース:
タグ: 日本人;チャンピオン;中日交流
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「電動自転車のほか、服と、ぜいたく品を一つ買った」。木村翔の言うぜいたく品とは大きなイヴ・サン=ローランの財布だ。木村翔は、「昨年12月31日、五十嵐俊幸に9回TKO勝ちし、約1200万円のファイトマネーをもらった」。これは、東京のサラリーマンの年収2年分にあたる。

苦労人の木村翔は今でも節約生活を送り、着ている服のほとんどはスポンサーにもらったものだ。「お金は今後のことを考えて貯金している。結婚もしたいし」と木村翔。自分のボクシングジムを開設し、きれいな女性と結婚するのが夢だという。

「みんなが目を見張るほどの美人が好き。例えば、女優とかモデルとか」。彼女はずっといないという木村翔の女性に対する理想は非常に高く、「五十嵐さんに勝ってから、街でも声をかけてもらえるようになった。時々、きれいな女性から写真を撮ってほしいとも言われる。でも、断られるのが怖くて、相手の電話番号をきいたことがない」という。

感謝の気持ちも忘れず

一年前に、上海でベルト奪取に成功した木村翔が試合後にリング上で、鄒市明に頭を下げて感謝した姿に、多くの人が感動した。「今日の僕があるのは鄒市明のおかげです。あの試合以降、彼に会ったことはないが、機会があれば、会って感謝の言葉を直接述べたい」と木村翔。

「たまたま鄒市明に対戦相手に選ばれたから、中国でチャンピオンベルトを奪うことができた。さらに、日本のボクシングファンにも僕の名前を知ってもらえるようになった。僕の人生はそれで完全に変わった。本当に貴重な機会なので、今後もそれを忘れずに努力を続けたい」。

木村翔が所属する青木ジムの有吉将之会長によると、「木村翔は絶対に感謝の気持ちを抱き続けていくだろう。鄒市明と対戦しなければ、いまのような生活はなかった。元WBO世界フライ級チャンピオンで第52代日本フライ級王者の五十嵐俊幸でも、ガソリンスタンドとスパーリングパートナーのアルバイトを掛け持ちしながら、なんとか生計を立てている」という。

実際、経済的に苦しい家庭で育ったボクサーが割と多い。中国の熊朝忠は、雲南省の国境地域・文山出身で、鄒市明も貴州省の田舎出身だ。米国のボクサーも黒人コミュニティ出身のボクサーが多く、南米のボクサーもスラム街出身が多いほか、東南アジアのボクサーも貧しい田舎町かスラム街出身が多い。

息子と母親

親思いの木村翔は、試合前と試合後は毎回必ず母親の墓参りに行く。「これまでに、1回しか負けたことがない。それはデビュー戦で、その時は試合後墓参りには行かなかった。でも、それから毎回、試合前と試合後に行って、勝利を母親に報告する。鄒市明との試合後も、チャンピオンベルトをもって墓参りし、守ってくれたことを母親に感謝した」。そう話す木村翔は少し涙ぐんでいた。

「最近は、試合がない時でもよく墓参りに行って、毎日頑張っていることを母親に知らせている。今回青島に来る前にも、墓参りに行って、必ずチャンピオンベルトを持って帰ると、母と約束してきた」。

その母親との約束を、木村翔は果たした。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年8月2日

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