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新疆を第二の故郷とし、改革開放以降の発展を見てきた僧侶・小島康誉氏
  ·   2018-06-21  ·  ソース:
タグ: 新疆;改革開放;中日交流
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ニヤ遺跡考古調査終了後、小島氏は2002年から、ダンダンウイリク遺跡の調査を4度行い、関連の研究は今も続いている。同調査で、日本の法隆寺の金堂壁画「鉄線描」の源流の「西域のモナリザ」と称される壁画を発見した。法隆寺金堂の壁画は約70年前に焼失し、中国長安の壁画・屈鉄線も戦争の時に消失したため、その発見は非常に貴重だった。

小島氏は以前、「習近平総書記が掲げる『一帯一路』(the Belt and Road)イニシアティブは、実際には文化と密接な関係がある。文化財や文化の保護が非常に重要であるのと同じく、文化の交流・融合もとても重要」と語った。小島氏は今回の取材で、考古調査活動の際、大変な思いをしたできごとも教えてくれた。例えば、調査には中国と日本の大学20校以上に加え、中国の科学研究機構20機構以上が参加しているため、各分野の専門家をうまく組織、配置し、随時調整しなければならなかったという。その他、現地の気候も問題になるという。新疆の夏は非常に暑く、冬はとても寒い。そして、春には砂嵐があり、砂漠で調査を行うのに適しているのは秋の10月と11月だけという。その時期でも、日中と朝晩の気温差は40度ほどになる。「どの場所でも事前調査を何度もしなければならない。例えば、ニヤ遺跡は9回、ダンダンウイリクは4回だった。それに、毎年続けて調査を実施しなければならない」と小島氏。

「現代の阿倍仲麻呂」と呼ばれ、賞を多数受賞しても謙虚さを維持 

小島氏は、新疆の文化財保護、文化教育事業の発展、及び中日両国の国民の文化交流に大きく寄与し、中国全国人民代表大会環境・資源保護委員会から栄誉証書、中国文化部(省)から「文化交流貢献賞」を授与され、人民日報からは「現代の阿倍仲麻呂」と呼ばれている。01年、新疆維吾爾自治区政府は、小島氏が新疆で活動して20周年になるのを記念するイベントを開催した。小島氏は日本でも外務大臣表彰や文化庁長表彰などを授与され、日本政府からもその活動が高く評価されている。

それでも、小島氏は栄誉を手にすることに没頭しているわけではなく、「自分のしていることは両国の国民の相互理解を促進するためで、何も特別なことではない」と話し、「賞をもらうことはうれしいが、それらは私一人の努力でもらったのではなく、中日双方が一緒に努力した結果だ」と謙虚に話す。そして、「現代の阿倍仲麻呂」と呼ばれていることついては、「それは畏れ多い。安倍仲麻呂は偉人で、私は一般庶民」という言葉にも、敬服させられた。

愛する新疆に骨を埋めてほしい 

16年9月、小島氏は新疆大学国際文化交流学院の客員教授となった際、「新疆に貢献できるよう、今後もいささか微力を尽くす決意。そして、将来は、遺骨をタクラマカン砂漠に埋めてほしい」と話した。

その他、小島氏は今後の計画について、「今年はニヤ遺跡考古調査30周年。現在、写真と資料をメインにした活動記録集の製作を行っている。日中英3ヶ国語で10月に出版するよう努めている。また、仏教大学四条センターで、一般人を対象に中日の専門家の講座や写真展などを企画したい」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年6月20日

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