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「僕がここに住む理由」で監督務める竹内亮さん「日中友好の前提となるのは相互理解」
  ·   2017-11-21  ·  ソース:
タグ: 日本人;南京;中日交流
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「無心」で製作することで、コアなファンをゲット 

「僕がここに住む理由」の製作のきっかけは2010年にまで遡ることができる。当時、竹内さんはNHKのドキュメンタリー「長江・天と地の大紀行」の監督を務め、旅人役の阿部力さんと共に、1年かけて長江の源流から上海まで6300キロを旅し、長江に沿って人々の生活をカメラに収めた。竹内さんはその当時、「高倉健や山口百恵はまだ元気なのか」とよく聞かれたのだという。

そして、「2010年なのに、中国の人々がいまだ高倉健と山口百恵しか知らないことに本当にびっくりした。その時、中国人に今の日本を紹介しなければと思い立った」のだという。

しかし実際に「僕がここに住む理由」の製作を始めてみると、実はこうした中国に対する理解は、中国の地域差にもよる誤解だったということを竹内さんは発見することになる。しかしこの「美しい誤解」ゆえ、同作品は中国のモバイルネットワーク技術がもたらしたネット動画配信ブームと日本旅行人気の高まりと共に勢いづいた旅行関連番組ブームの波に乗り、真実を記録するドキュメンタリー番組という形でコアなファンの心を掴んでいくことになった。

製作にあたり、竹内さんは通常台本は準備しないのだという。それは、「そのほうがもっともリアルな状態を撮影できるから」だという。「監督、今日は何を撮りますか?」、「それは僕にも分からない」というやりとりは、「僕がここに住む理由」の撮影時のカメラマンと監督が交わす最も「ありふれた」やり取りなのだという。そして、台本がないため、1話15分ほどの作品だが、撮影には1日から2日間ほどかかってしまう。同作品の主人公は日本に住む中国人か中国に住む日本人で、今は世界各地に住む中国人にもその対象を広げている。「主人公を選ぶ時の唯一の基準は、一生懸命努力している一般人」と竹内さん。同作品の視聴者は中国のネットユーザーを対象にしており、日本に住む中国人が客観的に日本を紹介したり、中国に住む日本人がその場所を中国人にとっては斬新な視点から紹介したりしている。また、その他の国に住んでいる中国人という、日本の監督とは一見無関係なテーマについて竹内さんは、やや考えるように「僕は中国人を撮るのが好きだから」と説明してくれた。

「僕は10年間監督として働き、世界中の人を撮ってきた。でも、僕の経験からして、撮っていて最もおもしろいと感じるのが中国人。中国人はカメラの前でも元気で、率直で、自然。泣いたり、笑ったり、怒ったりすることもいとわず、感情全てを表現してくれる」と語る。

今年10月までで、「僕がここに住む理由」の再生回数は2億回を突破し、公式微博(ウェイボー)アカウントや微信(Wechat)アカウントにも20万人以上のフォロワーがいる。始めはプロデューサーや監督の人脈を頼りに取材対象を探していたものの、今では毎日のようにフォロワーから取材対象を推薦するメッセージが届くため、そこからスタッフらがチョイスしているのだという。また熱心なファンの中には、「番組スタッフになりたい」という人もおり、同番組の製作チーム9人のうち4人は同作品、または監督のファンなのだという。趙萍プロデューサーは、「これは、私たちファンの最大の経済効果」と笑顔で語った。

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