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兵庫県加西市で中国古代銅鏡展覧会開催
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刘幸宇 · 2017-05-26 |
タグ: 博物館;考古;中日交流 | 印刷 |
古代鏡展示館
兵庫県考古博物館が主催する「「百花繚乱 いま、古の美が咲き誇る!」と題した中国古代鏡展覧会は、2017年4月14日から兵庫県立フラワーセンター内にある古代鏡展示館で開催している。
同展覧会では中国古代の銅鏡114面が展示してある。展示品は2014年に加西市在住の美術品蒐集家千石唯司氏より寄贈された300面を超える中国鏡の一部である。その内容は、銅鏡が使用され始めた約3,700年前の夏の時代から約1,000年前の宋の時代まで及ぶものである。また、保存状態も良好であり、歴史的にも美術的にも極めて高い価値を有する世界的な銅鏡コレクションである。
同展覧会のロゴマーク「 」は約3,000年前の西周時代の青銅器に記された文字を図案化したものである。それは容器の水に映った自分を大きな目で見入る様子を示している。この文字はやがて「監」と書かれ、さらに容器が金属製であることから「鑑」となった。同字は「鏡」という文字の古い文字である。
日本では、中国の金属文化が伝わることで弥生文化が発展した。この時代の古墳には漢代の鏡が副葬される。唐の時代になると、日本への鏡の搬入は遣唐使により活発になる。優美な宝飾鏡も彼らを通じて聖武天皇に奉献され、今も正倉院に伝わる。したがって、銅鏡は中日交流史の証であり、「鑑」にもなっている。
兵庫県立考古博物館では、この貴重なコレクションを兵庫県民にいつでも鑑賞してもらえるように、約6億円をかけて兵庫県立フラワーセンター内に「古代鏡展示館」を建設し、2017年春に落成した。また、県民に手軽に利用してもらうために、拝観料を100円に抑えている。同展は常設展であり、館内では自然光での撮影も許可されている。なお、屋外に「中国原産植物展示」も設けてある。
同展覧会は開館以来観光客の人気の的になっている。5月6日現在、開館してから23日目で来館者数が1万人を突破した。神戸学院大学の学生平松隆壱さんが「県立フラワーセンターで世界の草花を観賞できるばかりでなく、古代中国の伝説を知り、芸術性に富んだ数々の銅鏡を鑑賞できて本当によかった。」と嬉しそうに話した。 (文・写真 刘幸宇)
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