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卓球、日本の台頭の背後に「中国の力」
  ·   2017-04-19  ·  ソース:
タグ: 卓球;日本の台頭;中日交流
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16日に閉幕した卓球アジア選手権では、日本の台頭が中国に衝撃を与えた。その立役者は平野美宇選手で、リオデジャネイロ五輪金メダリストの丁寧選手や世界ランク2位の前回覇者・朱雨玲選手、陳夢選手などから次々に大金星を上げて、女子シングルスで優勝した。しかし、平野選手の快進撃の背後には、「中国の力」の支えがあったことはあまり知られていない。西安晩報が報じた。

JOCエリートアカデミーの監督で、現在は平野選手のコーチを務めている中澤鋭(旧名:王鋭)コーチは、北京五輪金メダリストの馬琳(マー・リン)らと同世代で、卓球河北省チームのメンバーだったものの、中国ナショナルチームのメンバーに選ばれたことはない。そんな中澤コーチは15年前に日本に行き、卓球のコーチを務め、現在日本でトップレベルの石川佳純選手を6年間にわたって指導した経歴を持つ。15日の女子シングルス決勝の後、中澤コーチは取材に対して、平野選手の快進撃の「秘密」を明かした。

中澤コーチが監督を務めるJOCエリートアカデミーはナショナルチームではなく、「年少の競技者が将来的にオリンピックなどで活躍できるよう、一貫して育成するための組織。日本の小学校6年以上の大会優勝者を全て集めてここで訓練している。中学校1年から高校3年までの学生がここで一緒にトレーニングを受けていることになる」。

今回の大会で、平野選手のアグレッシブな打ち方と速いスピードに中国の選手がついて行けなかったことについて、中国の孔令輝女子代表監督が、「中国より進んだテクニックを持っている」と語ったことについて、中澤コーチは、「高く評価しすぎ」と謙遜しながらも、「試合内容を見ると、打ち返すスピードなど確かに先を行っている部分はある。全体的なスピードも速い。そのような評価を得られてうれしい」と語っている。

中澤コーチは2015年から平野の指導を始めてから、日本の若い選手の打ち方を変えたといい、「卓球のルールは変わり続けており、それに応じて調整しなければならない。以前の平野のプレースタイルは古くなったため、穏やかさの中にアグレッシブさを持つスタイルに改めた。中国チームは超一流で、私たちはそれを常に模範にし、中国に学んでいる。その枠組みの中で平野に合った方法を選んだだけ。実際には他の選手も持っており、平野はそれを徹底し、驚くほどの飲み込みの良さを見せ、わずかな期間でこんなにも上達するとは思ってもみなかった。他の選手ももっと実力を伸ばしてくれると信じている」と説明する。

中澤コーチは日本選手の台頭に中国の存在は欠かせなかったと認識しており、「ここ数年、中国が若いコーチをたくさん日本に派遣して指導し、日本の進歩を支援してきたこととある程度関係がある。平野は昨年中国スーパーリーグに参加して超一流選手と対戦し、技術も戦術もレベルアップした。今後も引き続き参加させたい。中国の卓球界はここ数年良いPRを行っており、私たちのこともきっと受け入れてくれるだろう」と語っている。

09年、「独り勝ち状態」が続く卓球競技の衰退を懸念した中国は各国にコーチを派遣して中国の技術を教え、強いライバル(狼)を養成する「養狼計画」の実施を始めた。開始したばかりの数年間は、中国の「独り勝ち状態」が続いたものの、今になってついに「ライバル」が現れてきている。これは卓球界にとっても、中国にとっても、損失より利益のほうが大きい。どんなスポーツであっても、熾烈な競争や強いプレッシャーがあってこそ、一層注目され、多くの人に見てもらえる。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年4月19日

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