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日本人のファッション文化と心理(三)
  ·   2017-02-17  ·  ソース:
タグ: 日本人;ファッション;中日交流
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中国、日本、韓国を頻繁に行き来していると、それらの国のファッションや美的センスの比較をついついしてしまうものだ。韓国人が一番重視しているのは「肌」で、スキンケアにたくさんのお金と時間を使う。その目標は、透き通るように輝く、艶のある肌を手に入れることだ。一方、日本の女性のメイクの特徴は頬紅。それを使って、元々彫のない東洋人女性の顔を欧米人のように美しいラインのある顔へと仕上げる。また、日本人の女性を「かわいく」させている他の要素には、揃った前髪やゆったりしたスカート、厚底ブーツなどがある。筆者が韓国ソウル大学を訪学した際、腰まであるロングヘアーに、ホットパンツが隠れるほどのビッグサイズのTシャツを着て、だらっとしていながらも、モデルのようなオリジナル感を出そうとしている女子大生をキャンパスでよく見かけた。これが韓国の女性の「美」への追求だ。日本や韓国と比べると、中国の女子大生はノーメークであることが多く、服装にもそれほどのこだわりが見られず、女性の特徴が強調されていることもない。そして、勉強のできる女子大生の多くはそのような格好にリュックを背負って図書館を出入りしている。

経済的な分野を見ると、日本は超資本主義国で、早くからアジア一の経済を誇っている。日本人の80%以上は、「中流意識」を持ち、国民の所得の半分以上はショッピングや旅行に使われる。特に女性はブランドもののバッグを買うのが好きだ。筆者が見る限り、日本の世界的なブランドの占有率は、東アジアの他の国を大きく上回っている。大都市の発展は地下鉄と密接な関係があるもので、日本の地下鉄の各駅にショッピングエリアがある。東京の表参道や銀座などは、ぜいたく品ブランドのショップが集まる街で、日本人は、日本のブランドも海外ブランドも好きなブランドマニアだ。一方、韓国は、自国のファッションブランドが多く、東洋人の体型に合わせて美しく、スリムに見せる服を作るのが得意だ。日本人は、背が高いわけでも、足が長いわけでもないが、国内外のブランドの服をうまくコーディネートしてゆったりとした格好をして、その弱点を隠してしまうのが得意だ。日本の高校生の多くは小遣い稼ぎのためにアルバイトをしているが、時給1000-1200円のレジのアルバイトをするのは、「存在感を出すことのできる服やブランドもののバッグを買うため」という高校生も多い。比較的安い有名ブランドは、日本の学生に大人気となっている。

日本は、非常に保守的であるものの、50年の発展の歴史を経て、ファッションの流行も消えてはまた復活するという循環を繰り返してきたため、消費心理も非常に成熟しており、ブランド品やぜいたく品へのあこがれは依然として強いものの、その心理は、一攫千金を成し遂げて欲望を制御できない人とは大きく異なる。数十年の発展を経験してきた資本主義国の国民である日本人は、ベテラン消費者であり、経験豊富な宝石鑑定士のようだ。

服という目に見える要素は、いつでも社会のルールや人の意識を映し出してくれる。女性からすると、ファッションはその人の生活に対する理解を反映している。例えば、上海の高齢の女性は、たとえ数十年前の服であったとしても、それをきちっと着こなし、清潔感にあふれている。筆者は日本である高齢者女性の姿、振る舞いに強い印象を受けたことがある。ある時、国学院大学に向かう路線バスに乗った時に見かけたその女性は、あっさりしたヘルシーなものを食べて小柄な体格を保っていることが見て取れ、ゆったりとしたロングスカートに同系色の半そでのシャツを合わせ、さわやかな色のスカーフを首に自然に巻いたファッションは本当にエレガントだった。その優雅で落ち着いた女性を見て、私は、「戦後の荒れた時代と高度成長期、反抗や熱血に満ちた青春時代など、移り変わりの激しい時代を経験し、今は角が取れて落ち着いていたのだろう」と感じた。

国も人も同じで、自身の経験に基づいて自分の世界を形作るものだ。表面的には、同じ高度に成長した現代文明を享受しているように見えるが、それと向き合う心には大きな差がある。誰でも自分でいろんな事を経験してはじめて少しずつ成長したり、女性なら誰でも服をたくさん買って初めて、自分のスタイルを確立していったりするのと同じく、どの国もこのような過程を経なければならない。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年2月16日

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