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日本のファッション文化と心理(二)
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· 2017-02-13 · ソース: |
タグ: 日本人;ファッション;中日交流 | 印刷 |
普段のファッションにも日本人の性格の特徴がよく表れている。例えば、ビジネス街では、派手に飾り、目立っている女性を見かけることはほとんどない。それでも、そのような女性をよく見てみると、どの女性もきちんとした身なりをしている。日本の女性はいつも目立つ格好を避け、ややカジュアルというファッションを好んでいる。いわゆる「密かなるぜいたく」という言葉で形容するのは適切ではないだろう。なぜなら、日本の女性からは、鼻の高いセレブのようなイメージではなく、細かな所にまでこだわりがあるという繊細なイメージが伝わって来るからだ。もし中国人の自信や大まかさが骨の髄にまで染み込んだもので、そのファッションも自己主張がやや強いというのなら、日本人はいつでも目立つことを嫌がり、自分を集団の中に溶け込ませることを好むといえるだろう。
このような保守的な習慣は、日本のファッションのデザインのコンセプトにも表れている。日本のファッションデザインやファッション志向は「流行に左右されない」というコンセプトを貫いている。一見すれば、日本のファッションは本当にいつの時代にも大きな変化がない。変化があるとしても、上着の肩パッドがなくなったり、襟が小さくなったりというだけで、それ以外の変化はほとんどない。少し質のいいコートを買っておけば、数十年着ても時代遅れに見えることはない。一方、ズボンのタイプには時代によって流行がある。例えば、ベルボトム、ストレートパンツ、ペンシルパンツ、七分丈などがあり、今はゆったりダボ系 七分丈パンツが流行だ。それでも、全体的に見ると、日本のファッションにおいて、昔の服もその価値が失われることはないが、同じ服が流行として繰り返されるわけではない。
海に囲まれた日本の文化や技術は、古代に朝鮮を経由して中国から伝わった。服は、唐(618-907年)の時代に中国から伝わったものやそれをアレンジしたものが主で、裁縫の技術は飛鳥時代に百済(くだら)から伝わった。冠婚葬祭や卒業式、パーティなどでは、着物は依然として日本人の第一の選択肢となっている。長期にわたる発展の中で、着物もアレンジが重ねられ、その種類や機能も多く、便宜性を高めるために細かな部分にまで気が配られるようになっている。細かな部分に至るまで完璧を求めてこだわる日本人の性格は着物のデザインや染め方にも表れている。着物の染め技法は非常に複雑で、それによって上品なイメージを醸し出すようになる。日本人の着る着物の色や種類は年齢によって異なる。外国人観光客はどんな年齢であってもカラフルな着物をレンタルして、古都などを観光することを好む。しかし、日本ではカラフルな着物は若い女性が着るというのが常識だ。着物は高価なものが多 く、シルクを使い、優美なデザインの着物なら非常に高価になる。数十年前の着物でもその価値が下がることはない。そのため、日本では昔、結婚の時に新婦が着る着物は母親からもらったもので、それをまた自分の子供が受け継ぐというのが伝統だった。
しかし、このような保守的な習慣は、今はあまり受け入れられず、単調で平凡な生活を嫌い、刺激を求める人が多い。東京原宿の竹下通りには、不良のような格好をした若い男女がよく出没する。そのような若者からは、日本の欧米文化へのあこがれが感じられる。たちの悪そうな十代の若者のストリートファッション、さらにカラフルに染められたその頭には、束縛されたり妥協したりすることを嫌い、権威に反抗する精神があふれている。竹下通りや渋谷にはそのような若者がよく出没する。筆者はJR山手線に乗って原宿駅に行くことがあるが、表参道の茶色のベンチに座り、カラフルな服を身にまとったたくさんの男女を見ていると、その非常に個性的なデザインや大胆なコーディネートから、デザイナーの奇抜な思想や無限の可能性をも感じる。そのようなファッションが見る人を楽しませ、感動さえ覚えさせてしまうのは本当に不思議だ。日本の服装文化には、開放的な一面と保守的な一面があるのだ。それは、平和を望みながら、武力への崇拝も続ける日本人の心をよく表しているようにも感じる。また、日本人は自分たちは単一民族であると考えているが、実際には、古代からシベリアや中国、朝鮮、東南アジアの人々がそこに混ざっており、加えて欧米人との国際結婚をする人が増える今、日本人の血統は一層「国際化」しているといえる。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年2月13日
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