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日本でネットショッピングが中国ほど盛り上がらないワケ
  ·   2016-11-23  ·  ソース:
タグ: 日本;ネットショッピング;中日交流
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最近中国で開催された「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」を通して、中国人は本当にネットショッピングが大好きであることを再び実感させられた。一方、インターネットが中国より早く普及し、その質も中国に勝る日本では、ネットショッピングは中国ほど盛り上がっておらず、その熱狂度は中国と比べものにならない低い。実際には、中国と日本の文化、生活、習慣はよく似ており、経済発展の水準の差も縮まっている。また、日本のインターネットのハードウェアも中国より進んでいる。では、中日両国のeコマースというインターネット時代のビジネススタイルの点では、なぜこれほど大きな違いがあるのだろう?(文:晋寧。大河網掲載)

まず、日本の実店舗はサービスが行き届いており、快適なショッピングを楽しめる。日本を代表するショッピングストリート・銀座を例にすると、そこには世界の有名ブランドショップや高級百貨店が集まっており、各店では、最高度のおもてなしを受けることができる。そのため、ショッピングは単なる「買い物」ではなく、生活に楽しみを添える娯楽にもなっている。

それに比べて、中国の実店舗の接客態度はそれほどよくなく、日本とは大きな差がついている。ハードウェア施設の点では、中国の実店舗もそれなりに進歩しており、最近建設されオープンしたばかりの大型店舗が、日本の同類の店舗に見劣りすることはない。しかし、サービスや接客という面ではやはり日本とは比べものにならないほど劣る。

次に、日本人にとってウィンドウショッピングが一種のライフスタイルになっている。日本のショッピングストリートには、喫茶店もたくさんあり、ショッピングの合間にそこに入って休憩したり、友人とおしゃべりをしたりすることができる。実際には、ショッピング中に喫茶店に行くというのが、多くの人の生活の一部になっている。時間もお金もある日本人の多くは、ウィンドウショッピングを生活の楽しみの一つにしているのだ。喫茶店でゆったりとした時間を過ごすというのは、確かにオンラインショップでは味わうことができない。

中国人にはまだゆったりとした時間を過ごすという習慣はない。コーヒーを飲む若者は増えてはいるものの、そのような若者は仕事に打ち込んでいる時に、パソコンに向かいながらコーヒーを飲むという場合だけのものが多い。一方、高齢の人は家でお茶を飲むのが習慣になっており、ショッピングストリートに行って、わざわざお金を払ってコーヒーを飲むという発想はない。少なくとも、そのようなライフスタイルや発想は中国ではまだそれほど広く育っていないといえる。

最後に、日本には主婦がたくさんいる。そのような女性にとってショッピングは娯楽の一つで、実店舗でショッピングをしたり、店員と会話をしたり、そのついでにコーヒーを飲んだり、講習を聞いたり、B級グルメを食べたり、映画を見たりするのを楽しみと感じている。これらは、オンラインショップでは決して味わうことができない楽しみだ。

中国はこれまで常に男女平等を提唱してきたため、専業主婦は少ない。女性は男性と同じように働き、一生懸命お金を稼いでいる。そのため、平日にショッピングを楽しむ余裕のある主婦は少なく、ショッピングの主役であるそれらの女性を欠くため、実店舗には生気と活力があまりない。

その他、日本は中国よりかなり早く高齢化社会に突入した。インターネットができる高齢者は少なく、ネットショッピングに興味もあまりない。一方、中国政府は現在、ベンチャー支援政策「大衆創業、万衆創新(大衆の起業、万人のイノベーション)」を掲げており、高齢化社会にもまだ突入していない。人口構造がネットショッピングに与える影響は日本より小さいのだ。

このように、日本では、中国のように「ダブル11」になると「爆買い」するグループが存在せず、閑古鳥が鳴くようになってしまった実店舗が閉店に追いやられるという苦境も見られない。中国人と違い、日本人は、実店舗でショッピングを楽しむことを好む。

経済の「基礎」によって上流階級の人たちのあり方が決まるといえる。中日で上記のような差が発生している根本的な原因は、両国の経済発展の段階が異なることにある。よく考えてみると、インターネットが普及し始めた時、中国はちょうど経済が急速に発展している途中だったのに対して、日本は既に経済発展がピークに達していた。経済が急速に発展している途中の社会にいる人々は、発展の恩恵に少しでも多くあずかろうと忙しく日々を過ごしており、実店舗に行く時間も余裕もない。一方、経済成長を既に果たした人々は現在、裕福な生活を楽しんでいる。

一つの社会現象を一歩引いて大きな視野に立ってじっくり分析してみると、その背後にある本当の原因を垣間見ることができる。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年11月23日

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