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学校でのいじめを無くそうとする日本の試み
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· 2016-05-27 · ソース:人民網 |
タグ: 日本;いじめ;中日交流 | 印刷 |
日本は1980年代より学校でのいじめ問題の解決に取り組んできた。学校でのいじめとは校内暴力、つまり学生が長期間にわたりその体型や性格、家庭環境が原因で心理的、肉体的または言葉による悪意に満ちた攻撃を受けることを指す。モラルや人格教育の未熟さが原因のため、学校でのいじめの多くは小中学校で起きている。「瞭望」新聞週刊が伝えた。
日本の学校でのいじめ問題の出現時期は早く、またその問題も多い。1984年、日本政府は学校でのいじめを正式に社会問題の範疇に組み込み、統計を始めた。その結果、1985年に日本で起きた学校でのいじめは638件にのぼり、検挙・逮捕者数は1950人となった。文部科学省が2014年に行った調査では、学校でのいじめの現象は2013年から急速な増加を見せているという。
学校でのいじめが日本の社会問題に
2015年6月、日本政府は「子ども・若者白書」を公布し、日本の学校でのいじめは普遍的な現象であり、6年間周期で行った追跡調査では約9割近くの学生が学校でのいじめを経験しているとした。白書は主に仲間外れ、無視、陰口等を学校でのいじめ行為と定義して統計している。
日本ではいじめに耐えきれず、自殺という極端な方法でいじめからの脱却する学生もいる。その典型的な例として挙げられるのが、2011年に起きた大津市中2いじめ自殺事件だ。当時中学2年生だった男子生徒は長期間にわたり学校でいじめを受けており、縛られてロッカーに閉じ込められたり、物を盗まれたり、さらには窓から飛び降り自殺の練習までさせられており、最後は耐えきれずに自殺した。事件発生後も学校側は一貫して隠ぺいを行い、全国的に報道され、社会問題となった。
廈門大学日本文化研究学者の黄少光氏は、「日本の学校でのいじめは非常に深刻で、しかもますます深刻化する一方で、すでに社会問題の一つとなっている。日本の学校でのいじめにおいて、その方法は各種様々で、身体的な暴力だけでなく、無視、ネット暴力などが挙げられる。学校でのいじめ問題は日本の小中学校教育における頑固な病と言えるだろう」と語った。
学校でのいじめ現象はどうして無くならないのか
学校でのいじめ問題に対し、人々は学校や保護者の監督不行き届きを問題としているが、その背後には深い社会的、文化的要素が影響している。
黄少光氏は、日本の学校でのいじめの背後には日本社会の伝統的な思想があり、二つは切り離せない関係だと考えている。その思想とは宿命論に重きをおき、外界からの苦難を甘んじて受け入れるというものだ。
廈門大学教育学博士の呉光輝氏は日本社会の安定極まる構造もまた学校でのいじめが多発する一つの誘因になっていると考えている。日本では階級社会が厳しく、強者を尊ぶ社会となっている。学校教育が始まると、強者は小さい頃から強勢を誇り、弱者は小さい頃からその運命を受け入れるか、自殺してまで反抗しようとしない。つまり「弱肉強食」の階級関係が、島国である日本では「固定したモデル」としての枠組みとなりやすい。この枠組みを壊すことは容易ではなく、成人後の社会にも影響し、次の世代にも影響を与えていく。
日本経済が急成長を遂げた時代と共に育った80年代生まれの日本人で、清華大学の留学生である松原喬氏は「携帯電話の媒体としての副作用がいじめ現象の発生を激化させている」と語る。松原氏は日本社会における携帯電話文化はユビキタスとして青少年交流の重要なコミュニケーション手段になっており、同時に、学校でのいじめを助長させる原因ともなっていると語り、携帯電話を利用して悪意ある情報を流したり、悪意に満ちた言葉をぶつけることでいじめを行うほか、グループを作って、集団でいじめを行うなど、ますます「いじめっ子」たちの技が多様化するばかりだとした。
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