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日本に押し寄せる500万の中国人観光客に見る中国人記者の思い
  ·   2016-04-20  ·  ソース:人民網
タグ: 日本;中国人観光客;中日交流
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日本の国際的なイメージがアップする一方で、多くの人々はまだ人類が忘れてはならない歴史を忘れることはない。

日本人は本当にこんなにも簡単にあの歴史を拭い去ることができたのか?いや、そうではない。

著名作家であるイアン・ブルマの著書「戦争の記憶―日本人とドイツ人」で、日本人の第二次世界大戦に対する認識がどうして我々と「つながる」ことがないのかその原因を知った。ブルマは日本人とドイツ人の比較を通じて、ドイツ人にとっての第二次世界大戦とはスターリングラード攻防戦でも、ベルリンの戦いでもなく、アウシュビッツ収容所が発見された瞬間だとし、日本人にとっては真珠湾攻撃でも、ミッドウェー海戦でもなく、広島の原爆なのだとしている。

今度のG7サミットは広島で開催される。日本は特にこの原爆投下の歴史を強調し、全世界からユース非核特使を集め、サミットという機会を通じて、ボランティアから日本の国家イメージを国際舞台で示そうとしている。このような巧妙な国際外交手段により、原爆の悲惨な歴史を日本国民に伝えていくことができるだけでなく、国際的には反核を通じて自国の侵略者としての本来の姿を隠すことができる。原爆は説得力と合法性のある外交カードであり、日本はこのカードを使って、核保有または保有しない国々の間をまわり、積極的に議題を設定し、自国に有利に運ぼうとしている。

戦後の日本は、大国の冷戦が続く中、アメリカとの同盟を利用し、次第に戦争の罪という重荷を捨て去り、国家イメージを変えていった。しかしそれにより中日両国は信頼のおける政治的基礎を構築することができなかった。

70年後、中国は日本を越えて、世界第2位の経済大国となった。一方の日本は弛まぬ努力を続け、アジアで良好な国家イメージを作り上げた。中国と日本の両国の経済格差は縮まるばかりだが、両国の国民の心理的な距離は益々開くばかりだ。中国人は日本人からかつての日本兵の影を追い払うことができず、日本人もまた巨大な中国という影に恐怖を覚えている。

この世界で、文化的にも最も共通点の多い国であるのに、どうしてこんなにも距離があるのだろうか?という点について、とても知りたいと思う。わずか5日間の訪問で、正確にこの「距離」を推し量ることはできないかもしれない。しかしここから私の「測量」の仕事はずっと続いていくだろう。(編集TG)

「人民網日本語版」2016年4月20日

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