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医療からスマート製造へ 中国の産業と企業をつなぐ「ロボット+」
  ·   2023-03-23  ·  ソース:人民網
タグ: 医療;ロボット;経済
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晶泰科技の自動化実験室では、複数の小さくて小回りの利く無人搬送車(AGV)が異なる作業現場の間を縦横無尽に走り回り、資材と消耗品を指定の位置に置くと、それを受け取ったロボットアームが続いて粉体原料の投入、恒温振動、反応のモニタリングなどを行う。こうした新型研究開発モデルは今、より多くの新薬が「0から1への飛躍」を実現するようサポートしている。上海張江科学城を取材してわかったのは、今や「ロボット+」が100を超える産業で大活躍し、経済・社会の質の高い発展を促進していることだ。

今年初め、工業・情報化部(省)など17当局が共同で「ロボット+」応用行動実施案を通達し、2025年に製造業のロボット密度を20年の倍に上げ、サービスロボットと特殊ロボットの業界応用の深さと広さを著しく向上させることを打ち出した。

ロボット産業発展の先進地の構築に力を入れる上海市は、22年の産業用ロボット年間生産量が7万5千台を超えており、中国の都市の中で上位を占めるとみられる。最近発表された「上海市スマートロボットの代表的な企業・応用シーン推薦リスト」は、医療や物流など複数の分野をカバーするものだ。

たとえば上海傅利葉智能科技有限公司は上海市第七人民病院に協力してスマートロボットリハビリテーション医学センターを設立した。同センターの呉緒波副センター長は、「これまではまひのある患者が立ち上がって歩くのをサポートするために理学療法士が2-3人必要だったが、今では下肢リハビリロボットがあるので、理学療法士が1人いればロボットの操作には事足りる。スマートシステムの集積を通じて、治療プランを精密に正確に調整し、治療効果を高めることが可能になった」と述べた。

上海は計画に基づいて、25年に業界一流レベルのロボットのリーディング企業10社、代表的・モデル的ロボット応用シーン100パターン、ロボット関連産業の規模1千億元(1元は約19.2円)の達成を目指すとしている。上海市経済・情報化委員会の湯文侃副主任は、「スマート化、集積化、ヒューマノイド化、サービス化がロボット発展の新たなトレンドだ。上海は産業変革の新たなチャンスをしっかりつかまえ、2025年に世界的影響力を持つロボット製造業イノベーションセンターになることを目指す」と述べた。

現在、上海市浦東新区にはロボット関連企業が100社以上集まり、ロボットを中核事業とする企業の付加価値額は100億元を超えた。ロボット産業が「産学研用」の協同発展をよりよく実現するため、今年3月17日に張江ロボットバレー産業連盟が発足した。同日にはABBエンパワーメントセンターの設立も発表された。これは多国籍企業ABBロボティクスが中国に設立した初の医療応用エンパワーメントセンターであり、張江ロボットバレーのエコシステム建設をサポートすることになる。

張江ロボットバレーは今、各種の機能型サービスプラットフォームの建設を加速し、ロボットと5G、インダストリアル・インターネット、スマートコネクテッドカーなどの産業との加速的な融合を推進しているという。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年3月22日

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