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映画「中国医生」 観衆の涙誘う真実とディテール
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· 2021-07-16 · ソース:人民網 |
タグ: 医療;映画;文化 | 印刷 |
2020年初め、全ての人々は武漢の冬が去り、春が戻ることを祈った。一年後、我々はある映画によって、当時の都市の記憶を振り返っている。中国青年報が伝えた。
映画「中国医生(中国の医師)」は、新型コロナウイルス感染拡大との闘いにおける真実の出来事に基づいた作品で、武漢市金銀潭病院を主な舞台にすると同時に、武漢同済病院、武漢市肺科病院、武漢協和病院、武漢大学人民病院(湖北省人民病院)、火神山医院(新型コロナ患者専用病院)、そして臨時医療施設である「方艙医院」各所などにもスポットライトを当てている。
「共和国勲章」授章者、中国工程院院士で、著名な呼吸器疾患専門家の鍾南山氏は映画を見ながら何度も涙を流したとし、「最も感銘を受けたのは、作品が何も覆い隠すことなく、武漢の初期の状況、医療従事者らの直面した困難、病床の逼迫、病人の感情などをありのままに再現していたこと」と語った。
俳優の張涵予(チャン・ハンユー)は役をうまく演じるため、金銀潭病院の張定宇前院長と数日間を共に過ごし、会議に一緒に参加したり、病室を回診したりして、病院での仕事の様子を観察し、細部を把握した。そして張涵予の目には、張前院長はとても頑強で、真の硬骨漢に映ったとし、「数日間接して、張前院長は武漢の人らしい特徴を備えており、とても率直な人柄だと感じた。これほどの出来事が起きたのだから、心穏やかでいられるわけがない。張前院長は足が不自由な上、自身もALSを患っていることは知られているが、それでも楽観的で向上心があり、金銀潭病院をしっかりと機能させ、医療従事者を率いて新型コロナに立ち向かった」と語った。
映画「中国医生」では全て病院で使われている実際の設備を使用し、本当の病院の建設基準に厳格に従って実物大のセットを作り上げた。さらには専門病院を改造し、検査に合格してようやく撮影に投じたほどだ。
俳優達は撮影前に医療研修を受け、簡単なものでは防護服や隔離服の着用方法から、難しいものでは心肺蘇生、血管穿刺、気管挿管、さらには体外式膜型人工肺(ECMO)等の救命技術を学んだ。エキストラの多くも本当の医療従事者となっている。全ての医療機器は本当に使用でき、酸素、水、電気がつながっている状態で撮影された。
劉偉強監督は、病院をスタジオに「入れた」と形容する。俳優達が撮影現場に入ると、本当の病院に入り込んだような気持になったという。
作品は集中治療室 (ICU)に焦点を合わせて、全力で命を救う最前線の光景を表現しただけでなく、命を支える臨時医療施設である「方艙医院」の壮挙、麻酔科や産婦人科などでの緊迫した仕事ぶりも描き、全国各地の湖北省支援医療チームが国の呼びかけに直ちに呼応し、勇気をもって駆け付けた感動的なシーンも描いている。
さらには医療従事者の他にも、病院の正常な運用を支える動力科のスタッフや清掃員、疫学調査員、検査員、デリバリースタッフなど、各分野の平凡な英雄たちも描かれている。
「生まれながらの英雄などいない」としたのは湖北省支援のため駆け付けた医師を演じた朱亜文 (チュウ・ヤーウェン)で、英雄になろうと思って湖北省に来た人はおらず、当然の責務を感じて駆け付け、最終的に「英雄」になった人ばかりだとその思いを語った。
俳優の欧豪(オウ・ハオ)は配達係の若者「金仔」を演じた。作品では、「金仔」の妊娠中の妻が新型コロナに感染してしまい、入院する前に、「配達の依頼を受けても外に出ないで」と夫を諭す。そして、「どうしても粉ミルクがいるが、自分は外に出られない」との依頼の電話を受けた「金仔」は、「僕が外に出るのも危険なんだ」と告げる。だが電話を切る直前、赤ちゃんの泣き声を耳にすると、もうすぐ自分も父親になる「金仔」は、外に出て彼らを助けることを決める。
「金仔」は次々に依頼を受けて、さらに多くの人々を助けるようになるが、結局不幸にも感染し、病院に搬送されてしまう。
「特殊な時期には、自らの安全を顧みずに多くの人を助けに行く人が常にいる」と欧豪は語る。
劉監督は、「『私達は恐れない』と全ての人々が共に感染症に立ち向かう姿を描く感動的な作品だ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月16日
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