中文 | English | Français | Deutsch
 
 
ホーム 政治 経済 社会 中日交流 文化 文献 特集
ホーム >> 経済 >> 本文
  • descriptiondescription
中国で燃料電池車がもてはやされる理由は?優位性は何?
  ·   2021-12-20  ·  ソース:人民網
タグ: 自動車;グリーン;経済
印刷

12月3日、工業情報化部(省)は「第14次五カ年計画工業グリーン発展計画」を発表し、水素エネルギー技術のイノベーションとインフラ建設を加速し、水素エネルギーの多様な利用を推進するとの明確な方針を打ち出した。人民日報海外版が伝えた。

燃料電池車(FCV)は水素エネルギー利用の重要な手段で、ここ数年で急速に発展した。来年2月に開幕を控えた北京2022年冬季五輪・パラリンピックの会期中には、張家口ゾーンにFCVが625台投入され、交通・輸送サービス面の保障を提供することになる。

リチウムイオン電池と比較して、燃料電池(FCV)にはどのような優位性があるのだろうか。なぜもてはやされているのか。

どんな優位性が?

FCVには、航続距離がより長い、環境により優しい、固定された路線や中長距離や積載量の大きいシーンでより優位性を持つといった特徴がある。

真冬の時期に、河北省張家口市ではFCVの路線バスが400台以上縦横に走り回っている。このバスは零下30度の極寒の環境でのストック、コールドスタート、温風・空調のスイッチが入った状態で300-450キロメートルを走る長航続距離を実現している。北京五輪・パラ期間には、さらに多くのFCVが張家口ゾーンで交通・輸送サービスの保障を提供し、グリーン冬季五輪・パラをサポートすることになる。

「二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラル」の目標が設定されたことで、水素エネルギーがますます注目を集めている。水素協議会の予測では、2050年には、世界の水素エネルギー産業は3千万人の雇用を生み出し、CO2排出量を60億トン削減し、2兆5千億ドル(約285兆2千億円)規模の市場を生み出し、世界のエネルギー消費の18%を占めるようになるという。

中国自動車工業協会の王耀事務局長補佐兼技術部部長は、「FCVは現在の交通分野における水素エネルギー利用の重要な手段であり、水素を燃料として電気化学反応により燃料のもつ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。エネルギーの変換効率が高く、CO2を排出しないなどの特徴がある。リチウム電池を利用した電気自動車(EV)に比べ、FCVは航続距離が長く、水素の充填時間が短く、グリーンでより環境にやさしい」と述べた。

消費者が最も実感できるのは航続距離が長くなったことだ。王氏は、「水素はエネルギー密度がより高い。極めて高いエネルギー密度によって、FCVの車両は航続距離で既存のガソリン車に容易に追いつき、そして追い越すことができる。北米市場で販売されているトヨタの『MIRAI(ミライ)』の場合、新モデルは海外でのテストで実際の航続距離が1003キロメートルに達した。このほか、FCVは低温環境への適応性が特に高い。極寒の環境でも、FCは低温によって航続距離が短くなることがなく、燃料切れの心配がない」と述べた。

王氏は、「こうしたFCの特徴からすると、FCVは港湾や物流パークなどの相対的に閉鎖され固定された路線、距離がバッテリー電気自動車(BEV)の航続距離の限界を超える中長距離シーン、積載量の大きいシーンにおいて、より優位性を持っている。BEVは現在の技術的条件の下では電池のエネルギー密度を高めようにも限界があり、大型トラックで長い航続距離を実現するというニーズに応じて電池を増やせば、重量が増えて重くなってしまう。そのため、FCはより大きな積載量のニーズがある場面でより優位性を持つことになる」との見方を示した。

12次のページへ
シェア:
リンク  

このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。


住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
  京ICP备08005356号-4 京公网安备110102005860

中国語辞書: