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中国のウィンタースポーツ用品 国産化率と市場シェアが絶えず上昇
  ·   2021-12-02  ·  ソース:北京週報
タグ: ウィンタースポーツ;氷雪産業;経済
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中国初の国産スキー・スノーボード用ワックス作業車でスキー板のメンテナンスを行うスタッフ(写真=新華社提供)

新疆維吾爾(ウイグル)自治区温泉県のクロスカントリースキー場で、山東省の複数の企業が独自開発したスキー・スノーボード用ワックス作業車が、同地で練習する雪上競技の中国代表と合流した。これは中国初の国産ワックス作業車であり、その中では換気装置付きのワックス台で、6名のスタッフが忙しく働いていた。ワックスを掛け終わったスノーボードは1時間余りで選手の元へと届けられた。

これまでは中国代表が試合に参加する際、スキー場周辺もしくは仮設テントにワックス台を設置していた。作業車の登場により、現在はワックス掛けが便利になっただけでなく、選手のウォーミングアップや試合の生中継など、さまざまなサービスを提供できるようになった。説明によると、作業車は太陽光パネル発電、エネルギー蓄積、5Gインダストリアル・インターネット、ビッグデータ、人工知能(AI)などの技術を利用しており、開発および設計過程で66件の特許を申請したという。

中国のウィンタースポーツは歴史が浅く、層が薄かったため、製造技術と研究開発能力の面で世界との差が大きかった。2022年北京冬季オリンピックの誘致成功はウィンタースポーツ業界における国産製品およびブランドに追い風となり、中国企業は研究開発に力を入れ、製品の国産化率と市場シェアが絶えず上昇している。

「今年に入ってから、ウクライナやロシア、オランダ、ドイツなどから受注を獲得しており、これは中国産エッジが10年ぶりに海外市場に進出したということです」と、黒竜江省斉斉哈爾(チチハル)市の黒竜国際氷雪装備有限公司の鞠培鴻総経理は話す。

「黒竜エッジ」ブランドは1950~60年代に創設され、欧米の20以上の国と地域に輸出されていたが、21世紀に入ってからは製品が時代に追い付かず、会社経営は低迷した。2015年、北京冬季オリンピックの誘致成功により、黒竜エッジはブランド復活のチャンスを迎えた。

「2015年以降、スケート靴の販売量は年平均で約30%増となり、国内のニーズが明らかに増加し、海外市場の販売ルートも回復しています。その他、当社の事業範囲も室内スケートリンクの設置やスノーボードの生産などをカバーするようになりました」と鞠総経理は言う。

冬季オリンピックを契機として、ウィンタースポーツ用品製造のモデルチェンジとアップグレードを実現したのは黒竜エッジだけではない。ここ数年、中国ではスキー場の数が急増し、1台平均で20万元以上もする海外の人工造雪機より値段が安く、メンテナンスが簡単な国産人工造雪機は、特に小型スキー場で好まれている。現在、国産人工造雪機は質と量の両面で造雪機能が大幅に高まり、今後海外の人工造雪機に匹敵する性能となることが期待される。

「3億人のウィンタースポーツ参加」という目標に向けた力強い取り組みに伴い、ウィンタースポーツ用品産業も急速に成長している。工業・情報化部、教育部、国家体育総局など9部門が共同発表した「氷雪装備器材産業発展行動計画(2019-2022年)」は、「2022年までにウィンタースポーツ用品産業の年間売上高は200億元を超え、年平均成長率は20%を上回る」と提起した。

また「中国スキー産業白書(2019年度報告)」によると、国内のスキー場で新たに導入された国産人工造雪機の数は2015年の50台から2019年の467台に増加した。業界関係者は、「人々の氷雪消費へのニーズが急速に高まり、企業はウィンタースポーツ用品市場への投資を増やしており、これらは必ずやウィンタースポーツ用品産業の爆発的な伸びに繋がるだろう」と分析した。

「北京週報日本語版」2021年12月2日

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