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五輪が火をつけたスポーツ関連消費ブーム、中国市場にもたらした効果とは?
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· 2021-08-12 · ソース:人民網 |
タグ: スポーツ;消費;経済 | 印刷 |
ニッチな種目が大衆の視野の中へ
今回の五輪では、新競技としてスケートボード、サーフィン、スポーツクライミング、野球・ソフトボール、空手の5つが加えられた。競技場の外でも、こうした「ニッチな種目」が徐々に人々の生活に入り込み、関連スポーツ施設の人気に火がつき始め、関連器具の売上も伸びている。
北京のスケボー用品店では、子どもを持つ親が取材に対して、「うちの子はずっとスケボーに興味があったが、親としてはこれまでスケボーには反対だった。すごく危険ですぐけがをしそうだと思っていたし、スケボーはちゃんとしたスポーツ種目ではなく、こんなものに夢中になっていたらダメになってしまうと思っていた。でもここ半月ほど、子どもと一緒に家で五輪のスケートボードのパークの試合を見ていて、この競技についていろいろなことを知った。今は子どもがスケボーをすることに反対していない」と話した。
スケボー用品店を経営するベテランスケボー愛好家の王舟さんは取材に、「20年前にはスケボーはストリート文化やニッチな文化の代表に過ぎず、スケボーをやる人は世の中に反抗する若者と見られていた。スケボーが五輪種目になり、このニッチなスポーツを広めるのに絶好の機会が訪れ、多くの人の凝り固まった偏見も正すことができた。今年7月と8月のボードの売上は例年の夏休みシーズンよりも明らかに多く、中には東京五輪の試合を見て興味を覚えたという人も少なくない。自分も五輪がこのスポーツを一層発展させてくれるのではと非常に期待している。ここ数年、スケボーの愛好家は年々増加しており、多くの学校外のスポーツトレーニング機関がスケボー教室を開設し、中国でもプロの大会が行われた」と話した。
スケボーだけでなく、東京五輪はクライミング施設にも熱気を呼び込んだ。北京市朝陽区の屋内クライミング施設のスタッフは、「少数のクライミング愛好家を除き、当施設で日常的に受け入れるお客様の大半は好奇心からクライミングを体験してみたいという方たちで、クライミングについてはあまりよくご存じない。でもこ数日はお客様が増加し、その中には東京五輪で試合を見てやってみたくなったと、特にボルダリングを指定してチャレンジする方が少なくない」と述べた。
ショート動画共有アプリの「TikTok(ティックトック)」のスポーツ「いいね」ランキングベスト10では、バスケットボールやサッカー、競泳、陸上など世界で主流のスポーツ種目の占める割合が半分を超えている。しかし、サーフィンやボート、ラグビー、馬術などのニッチな五輪種目は過去1年間に再生回数がこれまでで一番増加しており、雪上綱引やハンググライダー、水球などの民間スポーツ種目も注目を集めているという。
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