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輸出が牽引する中国の製造業の回復
屠新泉  ·   2020-12-28  ·  ソース:北京週報
タグ: 製造業;輸出;経済
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中国の体制的な強みと政府のマクロ的な指導力は感染症対策の中でも顕著に見られた。新型肺炎に直面し、政府はサポート措置を打ち出すとともに効果的な指導を行い、民営企業が困難を乗り切れるよう支援した。新型肺炎が発生して間もない頃に防疫物資が不足するや、政府は直ちに関連企業および研究機関を指導し、技術的問題を解決した。今年4月までに、1日当たりの生産能力で防護服は150万着以上に達し、医療用N95マスクは340万枚を超えた。また、サーモガンの赤外線センサーは輸入に頼っていたものを自主生産に切り替えた。防疫物資の不足状態から転じて国内需要が満たされると、国際市場に輸出されるようになった。このようなことが完全に市場によって成されたとするのは現実的ではなく、政府の力強い指導力があればこそ実現できた。危機的状況下での中国政府の対応力と動員力は、輸出の成長を推し進める上でとりわけ要となるものだ。

今後、中国の輸出が引き続き成長できるかどうかは、試練に直面していると同時に、大きなチャンスも有している。国外需要の面では、世界の感染状況はいまだ深刻で、国外の消費需要を抑制している。そのため、海外市場はなおも不安定だが、海外の生産能力も同様に落ち込んでいると見られ、中国の製造業に対するニーズは依然として存在する。企業の視点としては、イノベーションを通じて自らの競争力を高める必要がある。

同時に、企業は中国の対外開放を拡大する政策的方向性を把握しなければならない。現在、中国は揺るぎなく対外開放を拡大し、他国と貿易協定および投資協定を積極的に結び、企業による新たな市場の開拓を絶えず支援している。例えば、このほど調印された「東アジア地域包括的経済連携」(RCEP)は、発効後にさらなる貿易の成長をもたらすだろう。国際社会で反グローバル化の潮流が現れているが、中国は終始揺るぎなく対外開放を拡大し、企業が国際市場に溶け込むことをサポートしている。企業が開放の拡大と不可逆的なグローバル化という政府の政策的方向性を把握していればこそ、中国の輸出は比較的安定した成長を実現できる。

(屠新泉 対外経済貿易大学中国WTO研究院院長)

「北京週報日本語版」2020年12月28日

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