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素晴らしい生活へのエネルギーを与えるデジタル化
  ·   2020-08-19  ·  ソース:人民網
タグ: デジタル化;EC;経済
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小麦粉の生地を薄く広げ、卵を割り入れ、味噌を塗って、くるくる巻いて、2分足らずで完成する。高シェフのおいしい煎餅果子(中国風クレープ)の作り方だ。

アシスタントは出来上がった煎餅果子を受け取り、携帯電話の画面をちらっと見て、画面にあった番号の保温受け取りボックスに入れた。それから1分もたたないうちに、地下鉄を降りた李さんがやってきて、携帯電話をかざすとボックスが開き、李さんは自分の朝食を取り出すとその場を去った。

ここは「盒小馬」の上海1号店で、上海市黄浦区の商業施設の地下2階の地下鉄13号線・世博会博物館駅の出口からすぐのところにあり、朝食を作って提供するカウンターと保温自動受け取りボックスからなる。その場で買うことも、ネットで注文することもできる。

この朝食の革新的モデルを体験した前出のプログラマーの李さんは、「降りる駅の2つ前の駅で注文し、降りるとすぐに熱々の朝食を持ち帰れる。とても便利だ。今では朝に少し多めに寝てもできたての新鮮な朝食を食べられるようになった」と話した。人の流れが多く、ゆっくり立ち止まっていられない朝の通勤ラッシュ時には、李さんのようにこの便利な朝食スタイルの恩恵を受ける人が大勢いる。

「インターネットプラットフォーム+朝食サービス」などの革新的モデルが、上海の「朝食プロジェクト」バージョンアップ版の急速な進展を後押ししている。

ここ数年、上海市はオンラインでのニューエコノミーの発展チャンスをつかまえ、この巨大都市に暮らす2千万人以上の人々に生き生きとした便利な「クラウド生活」をもたらしている。

午前10時、にわか雨が降り始めた。生鮮食品EC「叮咚買菜」の淞虹ステーションの倉庫で、責任者の李偉さんは2分おきにシステムの画面をチェックしていた。それは電子地図で、「現在地」を中心に、半径3キロメートル以内に、びっしりと200を超えるチェックポイントが映し出されていた。

李さんは、「青いのは配達中、黄色はこれから配達するところ、赤は配達が遅れた場所」と説明。食事時になると注文が急増するので、李さんは配送状況を見守り、ステーションの運営をコントロールする。11人いる仕分け担当者が休みなく商品を受け取ってパッキングし、17人いる配達員が雨の中でも駆け出していく……

「こんにちは、今日は大雨で、ご注文の商品の配達が5分ほど遅れそうです」。安全のため、同ステーションの配達員の王亜旭さんがバイクのスピードを落とすと、受注時に約束した29分の配達時間に間に合いそうもなくなった。そこですぐに利用者に電話して事情を説明した。商品を待つ長寧区金菊団地の陳さんは、「大丈夫、気をつけてゆっくりきてください」と応答した。

新型コロナウイルス感染症の流行中に、陳さんは友人に勧められてオンラインで食料を買ってみた。これまで何十年も店に行ってどこの食材がより新鮮か比べるというやり方に慣れていた陳さんは、最初はオンラインでの買い物に不安を感じていた。

そして実際に注文してみると、陳さんはリピーターになった。「フナと豆腐のスープが好きでよく作るが、フナは新鮮でないとだめ。オンラインの商品が来たとき、フナ3尾は酸素ボックスに入っていて、鉢に移したときもまだまだ生き生きとしていた」という。

今年2月、叮咚買菜の売上高は一挙に12億元(1元は約15.3円)を突破し、生鮮ECのダークホースになった。創業者で最高経営責任者(CEO)の梁昌霖さんは取材に、「上海で創業してから3年にもならない。もともと1年かけて、さらにはもっと長い時間をかけてユーザーを育てていく予定だったが、まさか1ヶ月あまりで目標を達成するとは思わなかった」と述べた。今年上半期に上海市全体で生鮮食品のネット取引額は174億8千万元に達し、前年同期比138.8%増加した。

変化したのは食材の買い方だけではない。

上海には業界で突出した位置づけにあるEC企業が集まっている。こうしたビッグプラットフォームと大量のアクセスの役割を一層発揮させるため、上海は一連のクラウドショッピングイベントを打ち出した。実体型ビジネスが相次いでデジタル化の助力を得て、「クラウドウインドウショッピング」、「クラウドショッピング」、「クラウド展示会」、「クラウドファッションショー」などの試みが次々に登場した。

上海市商務委員会の周嵐副会長は、「生活サービス分野が上海のECが成長する重要なエンジンになりつつあり、いろいろな点で爆発的な勢いがみられる。今年上半期の市内の商品類ネットショッピング取引額は3116億元に達して、前年同期比14.3%増加した」と説明した。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年8月19日

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