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アヒル!ハリネズミ!アライグマ!新たな「ペット経済」の波
  ·   2020-06-24  ·  ソース:人民網
タグ: ペット;消費;経済
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あなたがまだ猫や犬をかわいがっているとしたら、もうアウトだ。

ここ2年ほどの間に、日本発のビジネスモデルのペットカフェが中国国内で流行している。中国では既存のペットカフェは猫と犬が目玉というところが多いが、オーナーの中には次々に「一風変わったペット」を導入する人が少なくない。たとえばアルパカ、フクロウ、コールダック、アライグマ、ハリネズミ、マーモットなどがいる。こうした新顔のペットたちはショート動画共有アプリ「抖音(Tik Tok)」などのSNSで非常に多くのペット好きを引きつけ、クラウドでファンを増やし、クラウドの外で実際に会えるようになり、新たな「ペット経済」の波を起こしている。

〇台頭する「一風変わったペットたち」

アヒルをかわいがる

生クリームのような真っ白いコールダックの群れが自分の方によちよちと歩いてくるので、ふわふわした滑らかな羽をなでてみると、悩みは吹き飛んでしまった。

この全身真っ白なアヒルはコールダックという。ネットで人気の新顔ペットで、インターネットで人気に火が付き、今では「クラウドでアヒルを飼う」のがトレンドとなっている。抖音では「♯コールダック♯」がテーマの動画が8億回以上再生された。ネットユーザーの中にはドラマのストーリーを追いかけるように、コールダックの卵が孵化してから生まれるまでのプロセス全体を眺め、積極的に名前をつけ、まるで自分のアヒルのように成長を見守る人もいる。

好きな人が増えれば、自分の手でなでてみたいというニーズが生まれるのはごく自然なことだ。しかしペットとしてのコールダックは非常に珍しく、自宅で飼っている人は少ない。ネットのペットアヒルコミュニティで明らかになったところでは、1羽の値段は5千元(1元は約15.2円)から1万元前後と高額だ。目端の利いた起業家はここに商機を見いだし、コールダックを成熟したペットカフェモデルに組み込もうとしている。

アヒルとのふれあいや記念撮影を中心とした「アヒルの館」、「アヒルカフェ」が瞬く間に全国に広がり、ほぼすべての店が開店すると現地のネット人気店になった。

新型コロナウイルス感染症の影響が続くが、「アヒルの館」は流れに逆らって大人気となり、一部の店舗は事前予約制が必要で、2時間以上並ばなくてはならない店もあり、しかも店内での滞在時間は限られている。若いオーナーが商機を見いだして経営に乗り出し、コールダックをテーマにしたカフェ、グッズ販売、個人メディア、スタンプなど産業チェーンにまたがる新業態を生み出した。

ハリネズミをかわいがる

アヒルカフェだけでなく、ハリネズミとふれあえる店もある。四川省成都市のハリネズミカフェでは、客は消毒液で手を洗ってからでなければハリネズミには触れない。店内にはアフリカミニハリネズミが8匹いる。ハリネズミはそれぞれミニチュアの教室、お風呂、書斎、麻雀店などのミニチュアドールハウスにいて、とてもかわいらしい。店に入ってお金を払えば、誰でも1回ハリネズミに触ることができる。店は特別な手袋を用意しており、これをはめれば近い距離でハリネズミとふれあえる。

アライグマをかわいがる

成都市の青蓮上街にはアライグマとふれあえるサービスを提供する店があり、店内には2匹のアライグマがいる。アライグマはもともと目がよく見えない上、恐がりなので、オーナーは専用のガラス張りの部屋に入れている。店員のサポートを受けながら、部屋に入ってエサをやったり、そっと触ったりできる。

〇経営のコツは細やかな運営にある

ペットとふれあえる店の経営は、単にペットを準備すればよいといった単純なものではない。動物とのふれあいの感覚、店内のインテリア、撮影する写真の質、店内で出す飲み物の味、サービスなどいろいろ細かい部分が重要だ。

最も重要なことは店内の衛生状態だ。店に入った時に変なにおいがすれば体験に大きく影響するので、店側は多くの動物に紙おむつをはかせている。このほか、スタッフが定期的に衛生状態をチェックし、クッションなどが動物の排泄物で汚れていればすぐに廃棄して新しいものと取り替え、洗って再利用はしない。

別の細部も重要だ。たとえば店員は客と動物が仲良くふれあえるよう誘導するだけでなく、客が動物に無視されていないかどうか気をつける。動物が1ヶ所に集まって入れば、すぐに散らばるように介入する。客が気に入った写真を撮れるようサポートするという。

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