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上海-杭州リニアはなぜ「道半ばで頓挫」したか?
  ·   2020-06-24  ·  ソース:人民網
タグ: 鉄道;科学技術;経済
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今月21日、上海市にある同済大学のリニアモーターカー試験線路を、ブルーグレー色のテスト車両が駆け抜けた。これは中車四方股フン公司(フンはにんべんに分)が開発した時速600キロメートルで走行する高速リニアモーターカーテスト車両の1回目の走行テストだ。北京市や長沙市で開通した中・低速リニア路線とは異なり、高速リニアは高速鉄道と民間航空の間の空白を埋めるものとみなされるが、10数年前に始動した上海-杭州市間のリニアプロジェクトは残念なことに「道半ばで頓挫」している。北京日報アプリが伝えた。

上海-杭州リニアはなぜ「道半ばで頓挫」?

上海浦東国際空港駅から竜陽路駅まで、世界で初めて商業運営が開始された高速リニア路線が、時速430キロメートルの最高速度を樹立した。しかしこの路線は全長約30キロメートルしかなく、高速リニアの優位性を完全には発揮できていない。

2006年、上海-杭州間のリニアプロジェクトが立ち上がり、実行可能性を検討する段階に入った。同年の環境評価報告は、「上海-杭州リニアは竜陽路駅から南西に伸びて上海南駅まで延伸した後、2つの路線に分かれる。支線は北上して上海虹橋国際空港の総合交通ターミナルにつながり、本線は南下して浙江省の嘉興市、杭州市に向かう」としていた。

路線の評価審査に関わっていた同大学の孫章教授は、「当時の路線計画はとても合理的であり、上海-杭州リニアは実際には上海リニア路線の延伸だった。しかし沿線住民のリニアに対する誤解や反対などに遭い、上海-杭州リニアプロジェクトは中断することになり、今なお実現していない。幸い、今ならまだ遅くない。当時のリニア技術や土木関連のことを知る人材がまだ残っている」と語る。

このプロジェクトは頓挫したが、中国のリニア技術の追求が止まることはない。ここ数年、長沙と北京で時速100キロメートルの中・低速リニア路線が相次いで完成し、中国独自の技術を実現した。現在開発中の高速リニアの時速は中低速路線を超え、頓挫した上海-杭州リニアも超え、600キロメートルに到達した。

中車公司の説明によれば、「時速600キロメートルの高速リニア交通システムの開発は、科学技術部(省)の国家重点研究開発計画『先進的鉄道交通』の重点特定課題であり、中国国内の高速鉄道分野、リニアモーターカー分野の優位性あるリソースを集結し、企業30数社、大学、科学研究機関と連携して共同で難関攻略を目指すものだ。目的は高速リニアのコア技術を確立することにある」という。

上海リニア路線がドイツの技術を採用したのと異なり、この中国が独自の知的財産権をもつ時速600キロメートルの高速リニアプロジェクト化システムは、中国高速リニアの産業化能力を形成しようとしている。

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