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農村振興のために取り組む価値が大きいEC
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· 2020-04-26 · ソース:北京週報 |
タグ: 農村振興;EC;経済 | 印刷 |
湖北省宜昌市秭帰県の茶葉生産拠点で、ライブ配信を通じて新茶の販売を行うスタッフ(写真=新華社提供)
4月20日、習近平総書記は陝西省視察中に「電子商取引(EC)は新興の業態として農業副産物の販路を広げ、民衆が貧困から脱却し豊かになるのを助けるだけでなく、農村振興を推し進めることもでき、取り組むべき価値が大いにある」と表明した。
最近行われた「貧困脱却堅塁戦の決戦・決勝座談会」において、習近平総書記は「貧困支援のための農牧産品の販売が滞っている問題を的確に解決し、生産と販売をしっかりと繋ぎ合わせて、消費による貧困支援の行動を展開し、インターネットを使って販売ルートを開拓し、農産品の販売困難の問題を多くの手段で解決すべきだ」と指摘した。
新型コロナウイルスによる肺炎で、スムーズな物流と実体市場の正常な運営は一定の影響を受け、多くの供給ルートが断たれ、大量の農産品は在庫過多となり、販売が滞った。このような状況下で、イチゴやキウイフルーツなどの果物を含め、多くの地域で販売はダメージを受けた。価格がいくら下がっても販路は依然として寸断されたままだった。農産品は工業製品のように長期間の保存ができず、多くの農民は泣きたくても涙すら出ないほど憂慮するばかりだった。
需要の面では、都市の多くの農産品・野菜市場は閉鎖されたが、市民の需要は変わらず存在し、需要と供給の不均衡が発生した。ECプラットフォームは需要と供給を繋げる役割をしっかりと果たし、農産品の需要と供給をインターネット上で行えるようにし、宅配便によって商品を発送した。これらのことは人々が密集を避けることに繋がり、また供給の保障、物価の抑制に対して要となる効果を果たした。ECプラットフォームの拼多多を例に挙げると、データによれば、2020年の第1四半期に農村のネット店舗が拼多多で販売した農産品の受注量は10億件を超え、前年同期比184%と大幅に増加した。今年1~3月、単品での販売が10万件を超えた農産品は1030種に達し、これは2019年全体の7割近い水準だ。
全く大げさな話ではなく、もし中国のECが飛躍的発展とイノベーションを成し遂げていなかったら、この度の新型肺炎で、人々の生活水準は大幅に下がっていたかもしれない。農産品の供給と販売、都市への農産品の供給という問題の解決について、ECプラットフォームは確かに取り組む価値が大いにある。
農産品の都市への供給が第1四半期に爆発的な成長の勢いを見せたことは、政府の関連政策によるターゲットを絞った貧困支援のたまものであり、地方政府の模索と努力とも密接な関係にある。
農産品の販売におけるECの巨大な効果は、各級・各地の政府によって注目され、またそれらの政府が積極的に参加することで、より一層ECの活用が推し進められた。今年2月には早くも、農業農村部は「農産物の生産・販売マッチング」活動を発起し、各種のライブ配信による商品の売り込み番組が続々と生まれ、素晴らしい成果を収めた。新型肺炎の対策期間中、抖音(Tik Tok)、快手、京東、拼多多などのプラットフォームはいずれも県長や市長によるライブ配信チャンネルを開通させ、各地の市長や県長はそれらを通じて当地の農産品のセールスを行った。多数のフォロワーを抱える微博(ウェイボー)ユーザー、インフルエンサー、ライブ配信界の有名人も続々と参加し、農産品の販売のために一致して助力すると同時に、良好な社会的利益をもたらした。
インターネットプラットフォームは規模が大きく、デジタル技術や人的資源に強みを持ち、多くの業種に跨っている。これらの要素によって、ECプラットフォームは新型肺炎に対応する能力を持ち、農産品の販売、農民、農業、農村を活性化できる。
また、そうであるからこそ、ECは農民たちの自助努力を支援するだけでなく、より長期的視野からみて、中国における「三農」(農村・農民・農業)問題の重要な解決策でもある。
「北京週報日本語版」2020年4月26日
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