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湖北・仙桃で医療用防護服が日産3万枚に 新型肺炎と闘いながら医療用物資を提供
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· 2020-02-20 · ソース:人民網 |
タグ: 新型肺炎;湖北;経済 | 印刷 |
中国の湖北省仙桃市は不織布の生産が盛んなことから、「中国不織布産業の有名都市」と呼ばれている。武漢都市圏を構成する都市の1つとして、仙桃はこのたびの新型コロナウイルス肺炎対策で「2つの戦場」に直面するとともに、「二重の試練」も経験することになった。感染に正面から立ち向かうだけでなく、企業活動と工場の操業を再開し、医療用防護物資の供給に全力を尽くさなければならなくなったのだ。
2月8日の時点で、小都市・仙桃の医療用防護服の1日あたり生産量は3万枚に達し、不可能を可能にしている。
仙桃は不織布の生産が盛んとはいえ、生産の全プロセスを医療用防護服に充てられるメーカーは少なく、原材料や半製品の提供にとどまるメーカーもあった。現在、医療用防護服は全国的に大きく不足しており、特に武漢市での不足が深刻だ。湖北省政府からの指令を受けると、仙桃市党委員会の周志紅書記はきっぱりと言い切った。「感染拡大を前にして、私たちに後戻りする道はない。使命と引き受けるべき役割があるだけだ」。
仙桃は生産能力を増強するため、市を挙げて人々を動員し、指定企業には「6つの統一」を実施した。「6つの統一」とは、統一的な設備の調整・調達、統一的な原材料の供給、統一的な作業員の安全確保・飲食・宿泊の手配、統一的な検疫・検査、統一的なパッケージング・輸送、統一的な資金の拠出のことだ。これと同時に作業専門チームを数チーム作り、チームごとに工場に駐在して生産を担当することとした。またメーカー9社が製造した半製品は、すべて深セン市の穏健医療用品股フン有限公司(フンはにんべんに分)に引渡しされた。
品質検査係の姜愛平さんは、「医療用防護服の生産標準は極めて厳格で、特に生地のつなぎ目はテープでしっかりとふさがれていなければならない。そうでなければ密閉状態が保証され、防護服としての役割を果たすことはできない」と話した。姜さんは作業場所で実際にどんなものか説明してくれた。防護服の生地を広げ、しわにならないようにピンと伸ばし、テープを貼り付ける機械のヘッド部分の下に置き、機械を操作すると、ヘッドから青色の布テープが出てきて白い生地のつなぎ目をぴたりとふさぐ。側で見ていた孫愛民さんは、「簡単にみえるが、熟練したテープ作業員はなかなか見つからない。春節の需要に間に合わせようと思ったが、作業員が不足する中、テープ作業員となるとことのほか不足していた」と説明した。
旧暦の大晦日にあたる1月24日、医療用防護服の生産が開始されたが、仙桃市を探し回っても集まった熟練のテープ作業員は70人しかおらず、機械も40台しかなかった。熟練工は連日、フルパワーで働き、1日でせいぜい200枚の貼り付け作業しかできない。この数字は目標の日産3万枚とは、実に大きな開きがあった。
裕民公司に駐在して現場を守っている仙桃市彭場鎮党委員会の胡常偉書記は、「設備メーカーにたずねて、どこかで設備を買ったと聞けば、糸をたぐるようにしてそこに熟練のテープ作業員がいないかと探し、いれば電話をかけてリクルートした。賃金は3倍を提示し、専用車で湖北省以外の場所まで迎えに行ったこともある。最終的に湖南省、江西省、河南省などから150人あまりが続々と集まり、現地でも新たに雇い入れた社員200人余りの研修を行った。機械が足りなかったので、ありとあらゆる努力をして、広東省江門市などから190台あまりを急いで調達した」と振り返った。
医療用防護服は医療従事者にとっての「戦闘服」だ。生地が製品になり、パッケージされて工場を出るまで、20以上の工程を経る。どの工程も厳密さを求められ、どこか1つでもいい加減なところがあれば、製品は使い物にならなくなる。穏健公司からは品質検査係20数人が派遣された。その1人の馮丹さんは、「針の穴くらいのすきまがあってもだめ!」と言いながら、目をこらしつつ手の感触で医療用防護服を厳密にチェックしていた。検査係は普段あまり水を飲まないという。トイレに行く時間が無駄になるからだ。
1組のデータから、仙桃の人々の果たしてきた役割と努力の跡がうかがえる。1月24日に生産を再開し、29日には防護服7千枚の生産にこぎ着け、2月3日は1万5千枚を達成した。元宵節(旧暦1月15日、今年は2月8日)には3万枚を突破した。湖北省外から調達した原材料を輸送する車両の通行がスムーズにいかないことが、目下の大問題だ。周書記は、「重症病棟で体を張って懸命に働く医師と看護師のことを考えれば、私たちは困難にぶつかっても前に進み、数々の困難を克服して、彼らが1枚でも多く『戦闘服』を着られるようにしなければならない。そうしてこそ一日も早く新型肺炎に打ち勝つことができる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年2月20日
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