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世界初の6G白書には何が書かれているか
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· 2019-10-29 · ソース:人民網 |
タグ: 6G;通信;経済 | 印刷 |
同白書は6G技術を推し量る重要指標をいくつか挙げて説明した。ピーク通信速度が100Gbps-1Tbpsに達し、5Gはわずか10Gbpsだ。室内測位の精度が10㎝、屋外測位は1メートルに達し、5Gの10倍になる。遅延は0.1ミリ秒で、5Gの10分の1になる。超高信頼性があり、通信が途切れる可能性は100万分の1以下になる。超高密度で、デバイスの接続密度は1㎥あたり100台を超える。このほか6Gはテラヘルツ波周波数帯の通信を採用し、ネットワーク容量が大幅に増加するという。
カバー範囲をみると、6Gモバイルネットワークは地上に限定されず、地上、衛星、航空機搭載ネットワークの切れ目ない接続を実現する。測位の精度をみると、従来のGPSやセルラーシステムの複数アクセスポイント測位の精度には限界があり、室内にある物体の正確な把握は難しかったが、6Gはモノのインターネット(IoT)設備を高い精度で測位することができる。これと同時に、6Gは人工知能(AI)、機械学習(マシンラーニング)と深く融合し、スマートセンサー、スマート測位、スマート資源分配、スマートインターフェース切り替えなどが現実になり、スマートレベルが大きく飛躍する。
技術的難問はブレークスルーが待たれる
6Gの高い性能は非常に魅力的だが、解決すべき技術的難問も山積する。最初の挑戦はまだ成熟していないテラヘルツ波通信技術を攻略し、理想的な通信速度を実現することだ。周波数帯が増加すると、アンテナの体積がますます小さくなる。周波数が250GHZに達すると、4㎡の面積に1千本のアンテナを立てられる。これは集積回路や新材料などの技術に対する非常に大きな挑戦だ。
同白書によると、30年までに、デジタル世界と物理的世界が深く融合し、人々の暮らしは確かなネットワーク運営にますます依存するようになり、通信ネットワークのセキュリティにはより高い要求が突きつけられ、6Gネットワークはネットワーク攻撃をかわし、これに対抗し、攻撃源を探知し攻撃する能力を備えるという。
6G時代の到来はIoE(インターネットで全てのものをつなぐ)をもたらし、大量のデータ情報を生み出すことは間違いない。一方で、こうしたデータは個人と企業のプライバシーに関わるもので、データの確実な保護を実現することが6Gの普及応用の前提になる。また一方で、こうしたデータをリアルタイムで処理するには成熟したエッジコンピューティング技術が必要であり、エッジコンピューティングはデータへのアクセス制限、デバイスの計算能力とメモリの不足といった問題に直面する。
オウル大学の「6Gフラッグシッププログラム」の責任者を務めるマッチ・ラトバホ氏は白書発表に当たっての声明の中で、「6Gの根本となるものはデータだ。モバイルネットワークでデータを採取・処理・伝送・消費する方法で6Gの発展を推進していく」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年10月28日
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