伝統的な重工業の集積地から、ハイテク企業がめざましい発展を遂げる先進的な産業エリアへ――。中国が推し進める質の高い発展、そして東北振興政策によって、近年遼寧省の産業構造に大きな変化が生まれている。その象徴と言えるのが、瀋陽市の「新松ロボット自動化股份有限公司」だ。 

同社はロボット分野において世界の上場企業の中でトップ３の地位を占め、家庭や医療現場で活躍する民生用ロボットはもちろん、産業用ロボットでも強みを持ち、世界３０００社あまりの企業に対し、ロボットによる生産ラインの効率化をもたらしている。また、自社の工場でもロボットはフル活用されており、一部の生産ラインではロボットによってロボットが作られるという超効率化が達成されているのだ。 

変化のスピードが速い中国でも、いま特に大きく様変わりを遂げている遼寧省。その変化の原動力の１つであるハイテク企業のイノベーション力、そして産業のアップグレードの現状を、「新松ロボット」で取材した。 

「北京週報日本語版」2019年9月20日