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欧米式ファストフードも中国コーヒー市場を狙うのはなぜ?
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· 2019-03-10 · ソース: |
タグ: コーヒー;ファストフード;経済 | 印刷 |
物美新街口広場の2階にケンタッキーがこのほどオープンした店舗は、通りかかった若者を驚かせた。爽やかさと清新さを感じさせる店作りで、入り口の看板から内装まで、若い女性が大好きな「ティファニーブルー」で統一されている。
店に入ると、チキンやポテトを揚げる油のにおいがまったくせず、飲み物やアイスクリームの香りが漂う。飲み物はアメリカンコーヒー、エスプレッソ、カプチーノなどのコーヒー類が中心で、このほか臓臓茶、チーズ茶、ジャスミン茶といった季節に合った茶飲料もある。スターバックスなどのコーヒー専門店と比べ、この店のコーヒー類は相対的に安価で、Mサイズが14~18元(1元は約16.6円)、その他の茶飲料は平均16元だ。
ケンタッキーのこの新店舗だけではなく、系列のCOFFii & JOYも急速に配置を進めている。COFFii & JOYはペプシ中国法人が昨年打ち出したスペシャルコーヒー専門店で、現在は上海市や杭州市など南方の都市に10数店舗を展開し、今年は北京に進出する見込みだ。メニューをみると、COFFii & JOYとケンタッキーはそれぞれ独自の路線でコーヒー事業を発展させていることがわかる。COFFii & JOYはメニューの名前からラテアートの造型まで高級感にあふれ、価格は30元前後が中心で、一番高い数量限定スペシャルコーヒーはなんと199元だ。
ケンタッキーがコーヒーに力を入れるのと同様に、もう1つの欧米式ファストフード大手のマクドナルドもマックカフェの店舗をオープンし、デリバリーサービスを展開するなどして力を入れる。
ここ数年、マクドナルドは店舗を相次いでバージョンアップし、マックカフェの専用コーナーを設置してきた。マクドナルドの多くの店では、コーヒー関連商品はファストフードのカウンターでは販売されず、店内の独立したコーナーで販売される。ファストフードのカウンターとコーヒーのコーナーが隣に並ぶ店舗もあれば、店内の別々のエリアに設置された店舗もある。コーヒーのコーナーではコーヒーのほか、マカロンやケーキなどのスイーツも買うことができる。
食品産業アナリストの朱丹蓬さんは、「消費が高度化し、新世代がコーヒー文化に傾倒するようになるにつれ、コーヒー市場が中国で急速に発展し、市場規模も急速拡大を続けている」と話す。
前瞻産業研究院がまとめたデータによれば、現在、世界のコーヒー消費の成長率は2%で、市場に大きな可能性のある中国では15%に達する。昨年初めに登場したばかりの瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)は、便利で迅速なデリバリーモデルで急速に陣容を拡大し、わずか1年で2千店舗を開設した。今年はさらに2500店舗を開設するという。コーヒー戦争に直面して、業界の最大手・スターバックスも努力を続ける。2018年第4四半期には中国の店舗数が前年同期比18%増加し、今後4年でさらに6千店舗をオープンするとしている。
経営データをみると、コーヒーはケンタッキーの売上高を牽引する成長源の1つになったことがわかる。ペプシ中国によれば、ケンタッキーのコーヒー売上高は予想を上回り、昨年は2けたの伸びを達成し、9千万杯以上を売り上げ、営業収入は10億元を超えたという。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年3月8日
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