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中米元首のコンセンサスを実行、協議のさらなる前進を
  ·   2019-02-03
タグ: 中米貿易;中米関係;経済
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中米通商ハイレベル協議が1月30日と31日に、米ワシントンで開催され、中国側の責任者を務める劉鶴中国共産党中央政治局委員・国務院副総理率いる中国側チームは、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表率いる米国側チームと貿易問題をめぐり協議を行った。双方は、率直で、具体的、かつ建設的な議論を行い、重要な段階的進展がみられた。双方は次回の協議の日程やロードマップも取り決めた。この進展は、中米貿易チームが、両国の元首が達成した重要なコンセンサスを真剣に実行した結果で、中米双方が合意に達するという目標に向かってまた一歩前進したことを意味している。新華網が伝えた。

中米通商協議は現在、重要な段階に入っている。習近平主席とトランプ大統領は、2ヶ月前にアルゼンチンで首脳会談を行って以降、電話で意思疎通を図り、さらに、次官級協議が開催され、今回はハイレベル協議が開催された。協議のテーブルに再び戻るという、中米双方の意欲は増しており、相互信頼は向上し、共通認識は増え、外部は慎重ながらも、双方が最終的に平等な協議により貿易摩擦を解決するのではとの期待も高まりつつある。

中米貿易摩擦がエスカレートしてからの約10ヶ月間、双方は「貿易戦争に勝者はいない」ということを一層深く実感するようになっている。貿易戦争は、中米貿易・交流を含め、世界の貿易関係に傷をもたらし、世界のバリューチェーンやグローバル分業システムに打撃を与え、国際金融、大口商品市場の大幅な変動を引き起こし、世界の経済成長の不確定要素を増加させてきた。中米が協議を進め、前進することは、両国の国民や業界の利益に合致しており、それは国際社会の共通の願いで、世界の経済成長維持、金融市場の安定において重要な意義を持っている。

世界最大の2つのエコノミーである中米間に、貿易をめぐる溝や摩擦が存在するというのは当然のことと言える。問題があること自体は何も怖いことではなく、そのカギとなるのは双方が誠意をもって、共に努力し問題を解決することで、問題に振り回されてはならない。

今回ワシントンで行われた協議で、双方は貿易のバランス、技術の移転、知的財産権の保護、非課税障壁、サービス業、農業、実施メカニズム、中国側の関心事項などについて議論した。このような難しい問題に直面しながら、胸襟を開いて行われた協議は、「率直で、一歩踏み込んだ話し合いをするほど、溝が埋まる期待が高まる」という積極的なシグナルを発信している。

中国にとって、中米通商協議がどのような結末になったとしても、自分たちがすべきことをきちんとし、国内には力を求め、国外にはウィンウィンを求めるというのが、各種不確定要素に対応するベストな方法だ。現在、中国の経済発展は依然としてリスクと課題に直面しており、高い品質の発展を実現するカギは、既定のリズムに合わせてさらにハイレベルの対外開放を推進し、改革深化にさらに力を注がなければならない。

今回の協議で中国側が米国産の農産品やエネルギー製品、工業製品、サービス製品などの輸入の拡大に力を入れる姿勢を示したこと、さらに、最高人民法院(最高裁判所)知的財産権法廷が最近発足したこと、外商投資法(案)が人民代表大会常務委員会第二回審議を通過したことなどは、中国経済の質の高い発展や国民のより良い生活などの面の需要を満たすためでもあり、中国の「チャンス」を世界と共有するためでもある。

3月1日の協議締め切りまで1ヶ月を切った。ここまでの進展は段階的な成果にすぎず、今後、さらに重要な協議展開が待っている。中米は、和すれば共に利し、闘えば共に傷つく。両国元首が達成したコンセンサスを実行し、貿易の溝を埋めることは、中米にとって「ウィンウィン」を意味し、世界全体にとってもプラスになる。

今後、中米は機会を捉えて波に乗り、両国の指導者が築いたコンセンサスを導きとして、相互尊重、協力・ウィンウィンの精神に基づき、互いに歩み寄り、協議を急ぎ、互いの利益の最大公約数を最大限求めなければならない。そして、さらなる誠意をもって、さらなる行動を起こして、信頼の増進、コンセンサスの拡大、溝の管理・コントロール、協力の促進を行い、できるだけ早く双方にとって有利な合意に達し、中米両国の国民と世界の人々に幸せをもたらさなければならない。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年2月2日

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