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モーターショーの冷え込みが映す自動車市場の低迷
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· 2018-11-26 · ソース:北京週報 |
タグ: 自動車;モデル転換;経済 | 印刷 |
年に一度の広州モーターショーがこのほど開幕した。全国自動車市場で販売量が減少するという「暗い影」の中、今回のショーはさまざまな場面でトーンダウンが目立つ。たとえばメーカーが展示する重量級車種が激減し、自動車製造の新顔はほとんどが欠席し、来場者も例年のように押し寄せることはない。自動車産業はどのようにモデル転換とバージョンアップを果たせばよいのか。合弁メーカーも独自ブランドメーカーも大きな挑戦に直面している。「北京日報」が伝えた。
▽自動車市場が低迷
今年7月以降、自動車市場は低迷が続いている。今年1〜10月の自動車生産量は2282万6千台で前年同期比0.4%減少し、販売量は2287万1千台で同0.1%減少した。10月の生産量は233万4千台で同10.1%減少、販売量は238万台で同11.7%減少あった。中国自動車協会の姚傑副事務局長は、「今年全体でプラス成長を達成できる可能性は非常に小さい。予測が本当になったなら、中国乗用車市場の年間販売量が1990年以降で初めて減少することになる。こうした状況も年末の広州モーターショーに影を落としていることは間違いない」と話す。
▽合弁と独自ブランドが「パイ」を食い合う
今回のモーターショーでは、「市場が飽和状態」、「スリム化の競争」、「増加した生産量がストックに」といった見方に対する議論が多く聞こえてくる。実際、各メーカーが発表した製品をみると、より大きな市場の開拓を追求するというより、ライバルの「パイ」を黙々と奪おうとする傾向が強い。
中国自動車市場で今最も人気があるのはスポーツ用多目的車(SUV)で、販売量の伸びは鈍化しているが、それでも各メーカーは「市場の救世主」として希望を託す。これまでは独自ブランドが強かったが、今は合弁メーカーも力を発揮している。上汽通用雪仏蘭(上海汽車、ゼネラルモーターズ<GM>、シボレーの合弁会社)は中国初のミドル・ハイクラス主力車種の新製品「マリブXL」を発表しただけでなく、世界新発売のコンセプトSUV「FNR-CarryAll」もお披露目し、SUV市場の全車種をカバーする布陣を敷いた。北京ヒュンダイの大型SUV「サンタフェ」4代目モデルがお目見えし、フォルクスワーゲン(VW)は来年、中国市場向けに3種類のSUV新車種を打ち出すとしている。
中国自動車市場は「寒波」に直面しているが、それでもなお世界最大の自動車市場であり、各国のメーカーは中国事業の手をいささかも緩めることはない。
北京ヒュンダイの関連責任者は発表会で、「ユーザーのニーズはどんどん高度化しており、SUV市場はより細分化されている。弊社は年齢の若い新中産階級層の自家用車ニーズに照準を合わせて、『サンタフェ』4代目モデルを打ち出した」と述べた。VW中国法人のヨヘム・ハイツマン社長兼最高経営責任者(CEO)も、「未来を中長期的に見通すと、やはり中国の自動車市場が非常に大きな成長の潜在力を秘めている。現在みられる自動車市場の低迷は一時的な現象に過ぎない」と述べた。
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