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中国の宅配便配達員300万人超 平均月収6200元
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· 2018-08-10 · ソース:中国新闻网 |
タグ: 宅配便;月収;経済 | 印刷 |
この報告は第一財経商業データセンター(CBNData)と蘇寧易購が共同で発表したもので、この人たちの特徴、仕事状況、社会貢献など各方面から配達員を全面的に考察したものだ。
▽中国の配達員は300万人以上 18年取扱量は490億個到達か
インターネット小売市場が発展し、宅配便のインフラが整備されるのにともない、中国宅配便産業は飛躍的成長を実現した。同報告によれば、16年から現在までの間に業務量は57%増加し、18年の取扱量は490億個に達する見込みだ。また同期には配達員が50%増加し、総数は300万人を突破した。
国家郵政局がまとめたデータによると、中国の宅配便産業の発展能力が著しく高まり、それにともなって18年第1四半期には宅配便が介在したネット小売額が1兆5千億元に迫り、宅配便業務収入の国内総生産(GDP)に占める割合は0.62%となり、GDPの伸びに対する寄与度は1%になったという。
▽5大出身地は江蘇・広東・山東・河南・浙江 主力は80後・90後
全国規模でみると、配達員の「大軍」が三線都市や四線都市から一線都市、二線都市へと流動している。同報告によれば、全国で配達員を盛んに生み出しているエリアは江蘇省、広東省、山東省、河南省、浙江省で、いずれも人口の多い省だ。18年全国配達員数都市別番付では、北京、上海、広州、深セン、南京が上位に並んだ。配達員の一月あたり平均移動距離は里帰り5回分に相当するという。
年齢をみると、80後(1980年代生まれ)が主力で、90後(1990年代生まれ)が後に続き全体に占める割合が急上昇し、全体としては低年齢化の傾向がみられる。配達員は「お兄さん」が圧倒的多数を占めるが、「お姉さん」も増えている。配達員の質も徐々に向上しており、同報告は、「配達員全体の教育水準をみると大専(短大)、高校、商業高校、技術学校の卒業生が中心だ。配達員従事者の数が徐々に多くなるにつれ、教育水準も全体として徐々に上昇し、大専以上が緩やかな増加傾向を維持している」と伝える。蘇寧物流のデータをみると、17年6月から18年6月までの間に、南京市では大学本科(4年生大学)以上の学歴をもつ配達員が前年同期比92.53%増加したという。
▽平均月収6200元 一日平均8時間以上労働が80%
配達員の収入について、「1万元超え」のニュースがこれまで複数のメディアを賑わしたが、実際には一般的な現象にはなっていない。給与は基本給プラス歩合制というところが多く、同報告によれば、平均給与は月収ベースで6200元前後だという。一日の労働が8時間を超える人が80%に上り、たくさん運べば運ぶほど、収入が増えるからとしている。宅配便産業の配達員は一般的に宅配便の個数で給与を計算するので、ECサイトが大規模なショッピングイベントを開催すると給与水準が大きく変動する。蘇寧物流のデータによれば、17年のダブル11(11月11日のネット通販イベント)の時は、無錫市の配達員の給与水準が月収ベース平均で1万1千元を超え、最高で2万元に達したという。また烏魯木斉(ウルムチ)は物流の重要なターミナルだが配達員が少ないので、宅配便の増加にともなって配達員の収入が業界内でも相対的に高くなっているという。
同報告は、「人々の暮らすコミュニティ、オフィスビル、大学、ビジネスエリアが配達員の最も多く集まる場所だ。コミュニティ単位で計算すると、1万人規模の大型コミュニティには一般的に20人の配達員が配置され、この配達員たちはコミュニティサービスへの寄与度が最も高い人々となっている。配達員は今や単なる輸送・配達の人員ではない。スマート小売時代にあって、配達員は徐々にコミュニティを支える力となり、人々の暮らしにさまざまな便利をもたらす存在へと変貌を遂げている」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年8月10日
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