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宅配業の新たな原動力
本誌評論員 蘭辛珍  ·   2017-05-25  ·  ソース:
タグ: 宅配;ネットショッピング;経済
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宅配はすでに多くの中国人の生活に欠かせないものになっている。マウスをクリックしてネットショッピングした後、今か今かと宅配便の到着を待つ気持ちは、多くの人が味わったことがあるだろう。毎日各都市や町、村の大通りや路地を走り回る配達員の姿もすっかりおなじみの風景になった。

中国の宅配業はネットショッピングの出現と繁栄によって飛躍的に発展してきた。国家郵政局のデータによると、2016年の中国宅配業務量は312億8000万件近くに上り、収入規模は4000億元近くとなった。宅配業はすでに中国の現代サービス業の重要な構成部分となり、物流モデル転換の推進、消費グレードアップの促進、流通コストの低減、電子商取引のサポート、生産生活への貢献、雇用ルートの拡大などの面でプラスの効果を上げてきた。

宅配が出現する前、中国では人々は物を送るのに郵便局に行っていたが、郵便局からの郵送は時間がかかり、費用も高かった。宅配業が出現後、郵便局の郵送業務は徐々に小さくなっていった。これは宅配業が社会の産業にもたらした最大の衝撃だったかもしれないが、この衝撃は人々から支持された。よりスピーディーで行き届いた配送サービスを受けられるようになったからだ。

宅配業は中国において巨大な産業だ。宅配の配達員は中国の都市や農村の至る所に分布しているため、乱暴な仕分け、破損、配達遅延など、消費者を不愉快にさせる事態が起こりがちだ。そのため中国政府は「宅配市場管理弁法」など一連の政策を出して宅配業の発展を規範化した。それと同時に、中国政府は「宅配業発展十三五計画(第13次五カ年計画)」を打ち出し、宅配業の発展を支援している。中国政府は2020年までに、都市・農村部にサービスが及び、技術が先進的で、サービスが優れた、安全で高効率な、グリーンで省エネルギーの宅配サービス体系をほぼ構築し、全国をカバーし、世界につながるサービスネットワークを形成することを目指している。

世界市場は国内の宅配企業にとって大きなパイである。中国人消費者の越境EC利便性に対するニーズが高まったことで、宅配企業にとって国際的サービスネットワークが国際業務の重要な構成部分になっている。このネットワークがあれば、中国人消費者は代理購入をしなくても自分でネット上のショッピングモールで国外の商品を選ぶことができるし、国外の消費者向けに商品を売るのも便利になる。つまりネットショッピング利用者たちがずっと求めてきた「世界のものを買い、世界に向けて売る」が可能になるのだ。

国内宅配企業の国際宅配市場進出の歩みはもう始まっている。2015年7月、順豊は長春興隆保税区からロシアに直行する越境EC貨物専用の航空便チャーターを開始した。今年5月9日、圓通速逓は先達国際物流の株式61.87%の買収を予定しているとの公告を出した。先達国際物流は香港で上場する国際物流貨物運輸代理企業で、現在世界17の国と地域に企業実体を有している。中国電子商取引研究センターのデータによると、2016年の中国輸入越境EC取引規模は前年同期比33.3%増の1兆2000億元に達し、2017年には1兆8500億元に達する見込みだ。ロシア、EU、米国は中国の越境EC取引で最も活気のある三大市場である。

「一帯一路」戦略の推進につれて、中国と関連地域で貨物の流動が徐々に増加しており、それによって中国の宅配企業は越境大物流という市場チャンスをすでにかぎつけている。越境ECは今後の宅配業界成長の新たな原動力となることが予見できる。

「北京週報日本語版」2017年5月25日

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