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「一帯一路」の発展途上国と国際機関に600億元援助
  ·   2017-05-17  ·  ソース:
タグ: 「一帯一路」;援助;経済
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習近平国家主席は14日、「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムの開幕式で行った基調演説の中で、「中国はこの先3年間で、『一帯一路』建設に参加する発展途上国と国際組織に600億元(約9880億円)の援助を提供し、人々の生活に関わるプロジェクトをより多く建設する」と述べた。商務部(商務省)対外援助司の責任者は15日、「600億元の援助は主に無償資金協力と無利子融資に充てられる。『一帯一路』建設に参加する発展途上国は国民生活の発展をめぐる核心的で切実な問題を踏まえ、各国に駐在する中国の大使館や経済ビジネス機関と緊密なコミュニケーションを維持し、優先的に発展させる協力の重点を確定し、『政策の意思疎通、インフラ施設の連結、貿易の円滑化、資金の調達、民心の通じ合い』といった分野で具体的なプロジェクトのニーズを打ち出し、事前の論証、商用ビザについての協議、組織的実施といった各段階で力を合わせて協力し、関連の発展協力の成果が一日も早く関連国と人々に恩恵をもたらすことを確保した」と述べた。人民日報が伝えた。

習主席が発表した発展協力の措置には次のようなものがある。「一帯一路」沿線の発展途上国に20億元(約329億円)の緊急食糧援助を提供すること。南南協力援助基金に10億ドル(約1135円)を増資すること。沿線国家で「幸福家園」(幸せな家)100ヶ所、「愛心助困」(愛を込めた貧困扶助)100ヶ所、「康復助医」(リハビリと医療援助)100ヶ所などのプロジェクトを実施することだ。また関連の国際組織に10億ドルを提供して沿線国家に恩恵が及ぶ一連の協力プロジェクトを実施するという。

同責任者は、「こうした発展協力の措置は中国と沿線の発展途上国および国際組織の意見を幅広く聴取することを基礎として、平和協力、開放的包摂、相互学習・相互参考、互恵・ウィンウィンを中核としたシルクロード精神を踏まえ、共に話し合い、共に建設し、共に分かち合うとの原則に基づき、発展という根本的な問題に焦点を当て、各方面の発展戦略と各国国民の発展への願いを積極的に結びつけ、グローバルガバナンスにソリューションと独自の貢献を提供し、関連国が『持続可能な開発のための2030アジェンダ』を積極的に実施し、人類の運命共同体と利益共同体の構築を積極的に推進するよう支援し、人類の共同発展の促進に力を尽くす中国の大国としての責任と歴史的役割を体現している」と述べた。

同責任者は20億元の人道主義に基づく緊急食糧援助について、「目下、世界は深刻な食糧安全保障情勢に直面しており、世界にはすぐにも食糧援助を必要とする人が7千万人以上いて、厳しい人道主義の危機を迎えている。中国政府と中国国民はこうした事態を我が事として肌身に感じており、中国はこれから関連国の具体的ニーズに基づき、多国間・二国間のルートを通じて関係国へ人道主義に基づく緊急食料援助を提供し、速やかに関係国の人々の命を救い、食糧不足を緩和し、栄養不足の状態を改善し、農業生産の水準を徐々に高めるために努力と貢献を行い、国際社会と共に世界の食糧安全保障レベルを高める」と述べた。  

同責任者は南南協力援助基金に10億ドルを増資することについて、「2015年9月に、習近平国家主席は国連創設70周年記念の一連のサミットに出席した際、南南協力援助基金の設立を発表し、第1期として20億ドル(約2269億円)を出資し、発展途上国の『持続可能な開発のための2030アジェンダ』実施への支援に充てるとした。今回の同基金への10億ドル増資により、基金の規模は30億ドル(約3401億円)に拡大し、これを踏まえて南南協力をよりよく推進すること、特に発展途上国の経済社会の発展を促進し、国民の生活と福利厚生の改善を支援することを目指す」と述べた。

同責任者は3つの100ヶ所援助プロジェクトを実施することについて、次のように説明した。「中国政府は政府、企業、社会組織など各方面の資源を積極的に動員し、沿線の発展途上国および関連の国際組織と緊密に協力し、沿線の発展途上国の末端の人々に向けて3つの『100ヶ所プロジェクト』という小規模でミクロ視点の生活援助プロジェクトを共同で実施する。中国は『幸福家園』プロジェクトを実施することで、関連国が基本的教育、技能訓練、農業生産、生態環境保護、コミュニティの発展水準を引き上げ、末端の人々の生活・生産能力を引き上げ、コミュニティの調和発展を促進するよう支援し、国民生活の改善と雇用増加のために積極的に貢献していく。中国は『愛心助困』プロジェクトを実施することで、関連国の高齢者、障害者、女性、子どもといった特殊な層、および都市部・農村部の困難を抱えた層にサービスと援助を提供し、現地の末端の人々が貧困削減・貧困脱却を達成するよう力を入れて支援する。中国は『康復助医』プロジェクトを実施することで、関連国とともに伝染病の共同予防コントロール体制を強化し、医療従事者を育成し、医療施設を改善し、巡回診療によるボランティア診察を行い、伝統医薬の共同研究を強化し、『健康運命共同体』の協力水準を引き上げる」。

同責任者は関連の国際組織に10億ドルを提供することについて、「関連の国際機関がもつ専門的な優位性と技術力を十分に発揮し、『一帯一路』沿線の発展途上国と人々がより大きな利益を受けられるようにするため、中国は関連の国際組織に10億ドルの資金援助を提供し、方向性を定めて沿線の発展途上国が協力して貧困削減、農業、教育、衛生、環境保護、工業発展、貿易促進などの分野での発展協力プロジェクトを展開するのに充てる。中国は自国の発展の経験や適切な技術を国際組織のルートや専門的能力と結びつけて、関連プロジェクトを共同でしっかりと進め、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』をより着実に実施していく」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年5月17日

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