求職者から見ると、インターネット業界はすでにここ2年で最も人気がある業界の1つになっている。就職支援アプリを運営する「BOSS直聘」がこのほど発表した「2016インターネット企業の対新卒者魅力度に関する報告」によると、新卒者80万人余りの求職行動の新趨勢を分析した結果、次のようなことが分かった。従来からあるポータルサイト企業やソフトウエア企業の魅力はなくなり、ビッグデータや文化エンターテイメント関連が魅力ある企業だと思われている。また、一部の「ユニコーン企業」(投資界が10億ドル以上で評価し、創業からあまり経っていない企業)も新卒者を引きつけている。アリババグループ傘下金融サービス会社の螞蟻金服(Ant Financial)、ポータルサイトの今日頭条、タクシー配車アプリの滴滴出行、スマートフォン大手の小米(シャオミ)などが新卒者にとっての新たな人気企業となっており、Q&Aサイトの知乎、弾幕動画共有サイトの嗶哩嗶哩(ビリビリ、略称「B站」)などにも人気が集まっている。
インターネット業界はなぜ求職者に人気なのか?中国経済構造の転換に伴って、インターネットは徐々に「インフラ」化し、インターネット関連専攻の卒業生は有利な就職環境を手に入れやすくなった。その一方で、インターネット業界の初任給が相対的に高いことも、就職先として人気がある重要な要因になっている。「BOSS直聘」が発表した「2016年新卒者就職競争力報告」によると、2016年に新卒者平均初任給が高かった30の専攻分野のうちトップ3はいずれもコンピューター関連で、初任給は5500元以上だった。