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商務部「中欧貿易戦争」を否定 保護主義は懸念
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· 2016-08-19 |
タグ: 商務部;「中欧貿易戦争」;経済 | 印刷 |
【記者】今月4日に商務部が発表したコメントでは、EUが(中国産)鉄鋼に対するダンピングの決定を下したことを「遺憾である」としていた。これは世界中の鉄鋼メーカーの生産能力が軒並み過剰である中、中国と欧州の間に新たな貿易戦争が発生したことを意味するか。中国は鉄鋼貿易方面でEUがしばしばうち出す保護措置をどのようにみるか。
【沈報道官】はじめに、中国とEUの間でこれまでに、またはこれから新たな貿易戦争が勃発、ということはありえない。中国はこのような見方に賛成しない。だがEUが最近鉄鋼分野でみせる保護貿易主義の傾向に対し、中国は高い関心と懸念を抱いている。
今年に入ってから残念なことに、EUは保護貿易主義勢力の声に押されて、中国産の複数の鉄鋼製品に対する貿易救済措置を実施し、一連の不公平で不合理で国際ルールに反したやり方を採用した。EUの鉄鋼貿易をめぐる政策はどんどん頻繁になり、手段はどんどん厳しくなり、案件は頻発し、保護主義的傾向が目立つようになった。
中国・EU間の鉄鋼貿易は相互利益の貿易であり、中国の鉄鋼市場は開放されており、中国は毎年EUから大量の鉄鋼製品を輸入している。中国が輸出する鉄鋼製品はEUが困難を迎えた時期にインフラ建設を進める上でプラスになり、消費者と一部の企業にも実質的な恩恵をもたらし、EUの川下産業のグローバル競争力を高めるものとなる。このほか中国鉄鋼産業の発展において、EUが受ける利益は非常に大きく、中国にある鉄鋼設備はそのほとんどがEUからの輸入だ。よって中国・EUは鉄鋼分野で幅広い協力の潜在力と可能性をもっており、中国はEUとの交流・協力を強化して、現在の鉄鋼産業が直面する問題を適切に解決したい考えだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年8月18日
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