6月26日から28日にかけて、2016年世界経済フォーラム・ニューチャンピオン年次総会(通称「夏のダボス会議」)が天津で行われた。数えてみると、今年は中国が夏のダボス会議を開催するようになってちょうど10年目に当たる。
10年の間に、世界経済は世界的な金融危機を経験し、長期にわたる経済低迷と脆弱な経済回復の過程を経験した。その間、夏のダボス会議は終始、経済成長回復とそれに関連する制度革新、産業モデル調整など主要な話題に注目し、国内外の経済界エリートたちが共通認識を得るために機会を提供してきた。このことは、これまで10年の主な議題を振り返ってみれば容易に分かるだろう。例えば、2008年の「次なる成長の波」、2009年の「成長を回復する」、2010年の「持続可能な成長」、2011年の「成長の質をコントロールする」、2012年の「未来の経済を形作る」、2013年の「革新:やらざるを得ない」、2014年の「革新を推進し、価値を創造する」、2015年の「成長の新たな青写真を描く」など、いずれも上記の話題に関連している。
今年は、「第4次産業革命――モデル転換の力」がメインの議題となった。夏のダボス会議では、2007年の「グローバリゼーションに向けて」を除いて、その他の年はすべて経済成長の見通し、モデル、原動力、質などを含めた経済成長の希求をメインテーマにしている。なぜか?世界は新たな成長原動力と成長モデルを求めており、こうしたテーマを中国という発展が速く、規模が大きく、潜在力が十分な経済体において討論することは、この上もなくふさわしいからだ。