沈報道官はまた、「海外でのM&Aの成功は、中国企業にとってメリットがあるばかりか、相手企業にもメリットがある。相手企業は危機を脱出することになり、企業所在国の経済社会の発展にも貢献することになる。近年、中国企業は海外M&Aを通じて設計、研究開発、マーケティング、サービスといったハイレベルの生産要素の獲得に成功し、世界のバリューチェーン、産業チェーン、物流チェーンにおける地位を次第に高めている。浙江吉利によるスウェーデン・ボルボの乗用車業務買収を例に挙げると、吉利社はハイレベルの自動車研究開発チームと研究設備を獲得しただけでなく、国内にも技術的蓄積をもたらし、技術の飛躍的向上を実現した。上海閃勝による米半導体企業ISSIの買収では、先進的なメモリ集積回路設計技術を獲得することに成功している。こうした成果と同時に、相手企業にもたらされるメリットも顕著になってきている。大連万達による米AMCエンターテイメント買収を例に挙げると、それまで3年連続の赤字であったAMCが、買収当年に黒字転換を実現、翌年には米NY証券取引所への上場に成功し、米国に1100人の新規雇用を一度に創出した」強調した。
沈報道官は、「中国の総合国力の向上に伴い、海外M&Aは中国企業の『海外進出』、そして国際社会の取り組みと協力に参加していく上での重要なルートとなっており、中国企業の世界のバリューチェーンにおける地位の向上、国内の経済転換・高度化への貢献、中国と世界各国のウィンウィンの深化、共同発展の上に重要な役割を発揮している。これは経済発展における必然性であり、自然な成り行きである」と述べた。(編集MI)
「人民網日本語版」2016年4月21日