許副局長は、「世界的にみて、中国の6.9%という経済成長率は引き続き速いペースであり、世界の主要エコノミーの中でトップクラスにある。2015年の米国のGDPは前年比2.4%増加、日本は同0.4%増加、インドは同7.5%増加だった。国際通貨基金(IMF)がまとめた最新の予測では、ユーロ圏のGDPは同1.5%増加、南アフリカは同1.3%増加、ロシアは同3.7%減少、ブラジルは同3.8%減少になる見込みだ。これに比べて、中国経済の増加ペースの価値は大きい。中国経済の規模が拡大したため、このペースが意味するところは中国経済の規模が5千億ドル以上増加したということで、この5千億ドルは1990年代初期の中国の1年間のGDPに相当するだけでなく、現在の中くらいのレベルの国の1年間のGDPを上回る数字でもある」と話す。
データをみると、昨年の中国経済の世界経済に対する貢献度は25%を超え、引き続き世界一だった。専門家は、「中国経済は引き続き世界経済を安定させる重しの碇であり、成長の源だ。特に世界経済の復興が持続的に力不足で、国際貿易の低迷状態が続き、グローバル金融市場が大きく揺れ動き、地政学的な衝突が激化するといったマイナス要因が並ぶ状況の中、中国の6.9%という成長率は本当にたやすいことではない」との見方を示す。
公報によると、15年には中国経済の中くらいの高度成長を促進し、経済を中の上レベルへと押し上げ、モデル転換とバージョンアップの歩みを加速させ、改革開放を絶えず深化させ、国民生活のための事業を継続的に進歩させ、経済社会の発展を新たなステージに上らせるといった任務を達成し、第12次五カ年計画を順調に終了させ、第13次五カ年計画期間の経済社会の発展、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的実現の達成に着実な基礎をうち立てたという。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月2日