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動画共有サイトのビリビリで6500万人がドキュメンタリー視聴中
  ·   2020-04-29  ·  ソース:人民網
タグ: 動画;ドキュメンタリー;文化
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中国各地にはどんな特色ある火鍋があるのだろう?本一冊の誕生に、どれほどの人が関わっているのだろう?民間の職人はどれほどいるのだろう?こうした私たちの生活と密接に関係のある話題にスポットを当てたドキュメンタリーが昨年、動画共有サイトの新たな目玉となり、動画共有サイトのbilibili(ビリビリ)だけを見ても、現時点でドキュメンタリーを定期的に視聴するアクティブユーザーが6500万人もいる。また、ドキュメンタリーのコンテンツを深く耕す、動画共有サイトも増加中だ。文匯報が報じた。

「中国ドキュメンタリー発展研究報告2020」によると、2019年、中国ドキュメンタリーの総生産高は前年比3.3%増の66億6000万元(1元は約15.1円)に達した。また、登場して間もないニューメディアが製作したドキュメンタリーには特に質の高いものがある。昨年注目度が特に高かった中国国産ドキュメンタリーを見ると、オンラインプラットホームで配信された作品が大きな割合を占めていた。

多くの若者が集まり、文化財を修復する職人たちの日常生活や取り組みを描いたドキュメンタリー「我在故宮修文物」が大ヒットし、ビリビリという「垣根」を越えることを成功させたビリビリを例にすると、近年、高級顧問にドキュメンタリー分野のベテラン専門家を招き、ネット上で大ヒットするドキュメンタリー作品を次々と自主開発してきた。ビリビリで定期的にドキュメンタリーを視聴しているアクティブユーザーは6500万人に達し、うち18‐35歳の若者が78%を占めている。

これほど多くの視聴者は、どんなドキュメンタリー作品を見ているのだろうか?

ドキュメンタリーがスポットを当てる「文化」は、故宮や万里の長城だけではなくなっており、ネット上で配信されているドキュメンタリー作品では、庶民的な生活感が漂っている。例えば、ビリビリで配信された若者に大人気の「生活如沸」は、中国各地の特色ある火鍋の食べ方にスポットを当てている。同作品では、グルメがユーモラスに紹介されているほか、各地の食習慣を紹介し、「鍋を囲む」という文化の背後にある人情が描かれている。また、評価がうなぎ登りとなった「一百年很長■(■は口へんに馬)」は、市井に身を潜めているような民間手工芸の職人にスポットを当てている。手に職を持つ職人たちの生活に溶け込んだ技術を見ると、至る所にある庶民の生活の知恵を目にすることができるほか、一つのことを続け、技術を継承し、発展させるという文化の大命題を感じることができる。

その背後にあるのは文化への認知と自信 

最近、ある有名IT企業の調査研究チームは、深センや西安、瀋陽、霊石など9都市に足を運び、深層面接法と調査アンケートを組み合わせて、00後(2000年以降生まれ)の認知行動を調査し、その結果をまとめた。結果によると、00後の文化的認知は明らかに強化されている。同世代は、北京オリンピックが開催されたり、中国が有人宇宙飛行に成功したりなど、歴史的な大事件を見て育っているのと同時に、急速に発展する中国国産アニメや映画、ドラマ、台頭した故宮、敦煌などの民族文化も目にしながら育ったため、民族文化に親しみを感じると同時に、個性の発揮の仕方も知っている。

テーマに合った斬新な表現構造を使った独特の文化芸術ムードは、ネット上で生まれているドキュメンタリーが大人気となっているカギとなる要素だ。評論界を見ると、市場化されながらも、文化の初心を忘れないドキュメンタリーが、大ヒットする理由だとしている。

コミュニティサイト・豆瓣のレビューが9.2ポイントと大好評で、ビリビリの弾幕数が3万6000件にも達した「但是、還有書籍」は、文化的ムードが漂う中、誕生したドキュメンタリー作品の典型的な例だ。同作品は、編集、装幀、翻訳、本屋の店長、絵本作者、中古本コレクターなど、本が好きな人の物語を通して、今の時代の図書の「一生」を描き出している。また、かわいらしいアニメーションが時々登場し、見飽きることのない仕上がりになっているほか、ロマンチックな文芸の質感も演出している。その他、同作品の製作チームは、ナレーターに俳優の胡歌(フー・ゴー)を起用している。個性的な彼の声は、同作品の個性をさらに高めているだけでなく、彼自身が漂わせる文芸的ムードが作品と絶妙にマッチングしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年4月29日

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