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中国、国民読書調査の結果が発表 紙媒体の読書量が下降 オーディオブックがトレンドに
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· 2020-04-22 · ソース:人民網 |
タグ: 読書;デジタル;文化 | 印刷 |
今月20日、第17回中国国民読書調査の結果が発表された。2019年8月から中国の55都市で実施された同調査では、2万1270人から有効回答を得た。うち、成人が1万6232人、17歳以下の未成年者が5038人だった。分析の結果、19年、中国の国民の読書の状況には以下の幾つかの動向が見られたことが分かった。
紙媒体の書籍・新聞・定期刊行物の読書量が下降 3割以上が「オーディオブック」選択
19年、中国の成人を見ると、書籍・新聞・定期刊行物、デジタル出版物を含む、各種媒体の総合読書率は81.1%だった。読書のデジタル化が進み、国民の総合読書率やデジタル化された出版物の接触率も上昇し、紙媒体の読書率の上昇率が鈍化するというのが新たな動向となっている。19年、デジタル化された出版物の接触率が全面的に上昇し、成人の76.1%がスマホで読書をし、24.8%が電子ブックリーダーで読書をし、21.3%がタブレットパソコンで読書をした。同3分野の割合が昨年と比べて上昇した。
中国の国民が好む読書スタイルを分析すると、成人の36.7%が「紙媒体図書を読む」ことを好み、その割合は38.4%だった前年から1.7ポイント下降した。43.5%は「スマホで読書」を好み、40.2%だった前年から3.3ポイント上昇した。その他、10.6%は「オンラインで読書」を好み、7.8%は「電子ブックリーダーで読書」を好み、0.9%は「ネット上からダウンロードして、またはプリントして読書」するのを好んでいた。
本を「読む」ことは減っても、「聞く」ことは増えているようだ。報告によると、中国の成人と未成年者の間では、オーディオブックの利用が急増しており、中国の読書の分野の新たな成長ポイントとなっている。また、オーディオブックを聞く手段で最も多いのは、モバイルオーディオブックアプリとなっている。
中国の国民のオーディオブック利用の習慣を分析すると、19年、中国の国民の3割以上にオーディオブックを聞く習慣があった。うち、成人の利用率は30.3%と、26.0%だった前年と比べて4.3ポイント上昇した。0—17歳の未成年者の利用率は34.7%だった。具体的に見ると、0—8歳児の利用率は36.5%、9—13歳の児童の利用率は30.5%、14—17歳の青少年の利用率は35.8%だった。中国の成人のオーディオブックを聞く手段を分析すると、「モバイルオーディオブックアプリ」の利用が最も多く16.2%。9.3%が微信(WeChat)のオーディオブック機能、6.0%が「ラジオ」を利用していた。
中国の国民の9割「読書不足」
19年、中国の成人の自分の読書量についての評価を見ると、「たくさん読んでいる」と感じていたのはわずか2.1%。「比較的多い」との回答も6.0%にとどまった。40.5%は「普通」、37.5%は「少ない・比較的少ない」と感じていた。
その他、報告によると、中国の都市部の住民のさまざま媒体の読書率と読書量は、農村部の住民を大きく上回っており、都市部と農村部の差が際立っていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月21日
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