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韓国で初刷りわずか400冊のSF小説「三体」が日本ではなぜか大ヒット
  ·   2019-08-01  ·  ソース:人民網
タグ: SF小説;文学;文化
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▽「三体」の韓国での不人気はなぜ?

日本で大ヒットして、作者の劉氏はホッと一息ついているかもしれない。

「三体」が世界でヒットしていた当初、劉氏は「自分の作品は英語圏では爆発的に売れているが、アジアではそれほど反響がない」と悩んだという。アジアの言語環境でならもっと大きな反響があるだろうという予想を裏切り、本はさっぱり売れなかった。「韓国で出版された当時は、たった400冊しか売れなかった。4000冊でなくて400冊だ」という。

大森氏もおかしいと言う。大森氏が7月11日にツイッターで日本語版大ヒットのニュースをシェアし、韓国語版の初刷りがわずか400冊(4000冊ではない)というのは本当かウソかと発信した。中国の熱心な読者からのフォローによると、韓国版は表紙を見ただけで不人気の原因がわかるという。

この読者は次のように分析している。韓国の出版社が「三体」に注目した当時、作者の劉氏はまだそれほど有名ではなく、「三体」の影響力も知名度も現在よりはるかに低かった。韓国の出版社は保険をかけるため、初刷りの部数を少なくし、デザインにも力を入れなかった。こうして韓国語版がさっぱり売れないという状況が作られたのだという。

2019年までに、「三体」は25言語に訳され世界中で発行されている。各国語版の表紙のデザインは本好きにはたまらないかもしれない。

ハリウッドタイプのSF要素を上手に盛り込んだ英語版。

リアルなSF科学技術路線で攻めるロシア語版。

ちょっぴりホラーな感じが漂うタイ語版。

シンプルなデザインで平静さの中に危機が潜む感じを演出しているポルトガル語版とギリシャ語版。

しかし韓国語版はその雰囲気が一変。

え?なんですか?このレトロフューチャー感満載な「スチームパンク」風の表紙は!

裏側はこんな感じ。一瞬、子どもの頃に読んだ「科学ってなんだろう?」みたいな絵本を思い起こさせるデザイン。

ネットユーザーからは、「路上に並べて売られていた海賊版の本をを思い出した」のコメント。

その後、韓国語版はさすがにこの装丁は適当でないと判断したのか、再版に際して別のデザインに変わった。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年8月1日

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