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SF小説作家・劉慈欣の15作品の漫画化決定
  ·   2019-12-05  ·  ソース:人民網
タグ: SF小説;漫画;文化
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「郷村教師」や「流浪地球」など大ヒットSF小説を漫画化するとどうなるのだろうか?SF作家の劉慈欣のそれら作品が今回、漫画化されることになった。「劉慈欣SF漫画」をプロデュースした李贇氏によると、今回漫画化されるのは15作品で、多くのアーティストがクリエイターチームに入っているという。中国新聞網が報じた。

2015年にヒューゴー賞を受賞して脚光を浴びるようになった劉慈欣の注目度は高まるばかりで、今年初めには、「流浪地球」の映画版が大ヒットした。

今年7月、SF小説「三体」の日本語版も正式に出版され、日本で「三体」ブームが巻き起こり、1週間で10刷に達した。そして、日本の多くの書店が、「三体」を目立つ場所に並べ、なかには「見本」まで売れてしまったという書店も出るほどの人気ぶりとなった。

「劉慈欣の作品は海外市場でもとても人気が高い。2012年7月、当社は『三体』三部作の英語版を出版する契約にサインした」と紹介する李氏は、「劉慈欣の作品を海外に発信する過程で、短篇小説の海外進出は、長編小説よりはるかに難しいことが分かった」と説明する。

そのため、漫画化することを思いついたといい、「漫画なら、子供だけでなく、多くの大人も好んで読む。海外市場進出も容易だろう。そしてもちろん、劉慈欣の多くの作品は漫画化するのに適している」と話す。

そして「最終的に、15作品を漫画化することにした。内訳は中・短篇小説14作品、長篇小説が1作品。長編は上下2巻でリリースする。つまり、合計16冊を出版する。『劉慈欣SF漫画』は、4シリーズに分けて、2021年6月末ごろをめどに、段階的に完成するだろう」と明かした。

自身の作品が漫画化されることを受け、劉慈欣は動画を作成し、「自分の一連の作品が漫画化されるのは今回が初めて。中でも、皆さんにお馴染みの『流浪地球』や『球状閃電』、『圓圓的肥皂泡』などは、今後数年の間に、世界の8ヶ国以上の言語に翻訳されて出版される」と明らかにしている。

李氏によると、漫画シリーズのクリエイターチームには、フランスのアーティスト・Thierry Robin(60)やイタリアのアーティスト・Stefano Raffaeleのほか、中国のアーティスト・張暁雨、呉青松、劉■(■は王へんに韋)なども入っている。

李氏によると、「各作品の脚本、原稿、色塗りの各パートをそれぞれの専門アーティストが担当する。例えば、『流浪地球』の脚本はクリストフ・ベックが、原稿はStefano Raffaeleが、色塗りはブラジルのアーティストが担当する」という。

李氏は、「読者は、『漫画版が原作と全く異なってしまうのでは』と心配する必要はない。ストーリーを大きく変えてはいけない方針なので、原作のストーリーの構造や世界観、スピリッツコアなどが変わることはない。劉慈欣の作品を漫画化するのは初めての試みで、その人的・文化的要素を残し、世界中の読者に中国人の知恵や感情、理想、価値観を伝えることを特に望んでいる」と語る。

そして、「今回漫画化する15作品は、どれも劉慈欣の作品であるものの、それぞれの作品に独特の世界観、キャラクター、ストーリーラインがあり、加えてさまざまなアーティストがその製作に携わることになるため、画風やストーリー展開の特徴もそれぞれ異なるだろう。それぞれの作品にふさわしい作風になるように取り組む」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年12月4日

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