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北宋の名画「清明上河図」をよーく見ると一人ひとりの表情がユニーク
  ·   2018-07-26  ·  ソース:
タグ: 故宮;「清明上河図」;文化
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中国美術史上屈指の名画と言われる「清明上河図」が数年前に北京の故宮で展示された際、大きな反響を呼び、多くの人がその作品を一目見ようと、深夜まで列に並ぶこともいとわなかった。中国新聞網が報じた。

「清明上河図」はどれほどすごい名作なのだろう?それは、全長約5メートルで、北宋の都「開封」を流れる川の両岸の繁栄ぶりが描かれており、橋、ロバ、馬、船のほか、約1000人が登場していると分析する専門家もいる。はっきりと分かるのは約600人で、一人の大きさは1センチにも満たない。登場する各人物は小さいものの、画家の張択端は一人ひとりを丁寧に描き、その動きを重ね合わせると、素晴らしい現代劇を見ているかのようだ。この名画を拡大して見ると、そこには様々なシーンが描かれており、人物一人ひとりの表情も違い、こわばっている顔、かわいい顔、あまえた顔など、それぞれが自分の「役」を演じている。

例えば、都の郊外では、びっくりして逃げ回る馬を捕まえようと、その後ろを3人の人が追いかけている。馬の前方には、小さな子供がおり、向かってくる馬を見て、急いで近くの大人に助けを求めている様子も描かれているのはとても面白い。

川に沿って行くと、大きな城門があり、その近くに、荷物を担ぐ人、馬に乗った人、さらに、棒を持って「道を開けて!」と言っているような人がいる。また、賑やかな街の傍らでは、大人二人が会話に話を咲かせ、その隣で子供がため息をつきながら「もう、早く帰ろうよ」と言わんばかりの顔をしている。

北宋時代の人は非常に礼儀正しい。例えば、街中で知り合いに会った人が挨拶すると、もう一人のほうは返事をしたくない場合、「忙しいので」という意味を示すために扇子で顔を覆っている。そのような扇子は「便面」、「顔隠し」などと呼ばれるようになった。

極めて精細描写価値が高い「清明上河図」では、登場人物全てが自分の「役」を演じ、おもしろいストーリーが描かれている。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年7月25日

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